独立したいセラピストのための機器レンタルガイド 機器の種類と選び方

エステサロンの多くが、ハンドテクニックや化粧品だけでなく、エステ機器を用いて施術を行っています。お客様の満足度を高めたり、集客を期待したりするためには、エステ機器の導入は前向きに検討したいところです。

しかし、エステ機器は多くの種類があり、どれが良いのか悩んでしまいますよね。

本記事では、それぞれのエステ機器の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。エステ機器の導入を検討している方は、参考にしてください。

セラピストで独立!エステ機器導入のメリット・デメリット

エステ機器には、お客様の満足度を上げるなど多くのメリットがある一方、気をつけるべきデメリットも存在します。

まずは、エステ機器導入のメリットとデメリットを紹介します。

エステ機器導入メリット

エステ機器を導入するメリットとしては、以下のような点があります。

  • ハンド技術がない人でも効果を出しやすい
  • 集客効果が期待できる
  • メニューの種類を増やせる

エステ機器は、ハンド技術がない人でも比較的効果を出しやすいのがポイントです。数回練習すれば機器を使えるようになるので、未経験の方でも安心です。

ほかにも人気のエステ機器を導入すれば、集客効果も期待できます。

1台で脱毛や光フェイシャルなど複数の施術ができる機器もあるので、エステ機器の導入によってメニューの幅を広げることも可能です。

エステ機器導入デメリット

一方、エステ機器の導入にはデメリットもあります。

  • 資金が必要
  • 設置する場所の確保が必要


エステ機器は、搭載している機能によって価格が異なります。

100万以上するエステ機器も多いため、購入するためにはまとまった資金が必要になります。

また、痩身機器や脱毛機はサイズが大きく、設置するスペースを確保しなくてはなりません。機器の導入を検討している方は、物件のスペースや置き場所についても検討しておきましょう。

エステ機器、業務用と家庭用の違い

業務用と家庭用のエステ機器では、出力レベルや機能、デザインなど様々な部分に違いがあります。

ここからは、業務用と家庭用のエステ機器の違いについて紹介します。

家庭用のエステ機器は初心者でも扱いやすい設計

家庭用のエステ機器は、自宅で使用することを前提にしているので、コンパクトで初心者でも扱いやすい設計になっています。

場所を取らず軽いものが多く、簡単に使えるものがほとんどです。

また、初心者でも扱えるよう出力レベルが低く、業務用に比べると効果が控えめなのがポイントです。

脱毛や痩身機器でも、効果を実感するためには回数を重ねる必要があります。

業務用のエステ機器は機能性が高く出力重視

業務用の機器は、サロンで使用することを前提にしているので、比較的サイズが大きいものがほとんどです。

エステティシャンが取り扱うため、家庭用に比べ、出力レベルが高く、様々な機能を搭載しています。

持ち運べるコンパクトなサイズでも、多くの機能が搭載されているため、出張エステにも使用できます。

セラピストが使用するエステ機器の特徴

セラピストが使用するエステ機器には、主に痩身・脱毛・美顔器の3つがあります。

それぞれ効果やアプローチできる部分が異なるので、サロンのコンセプトや客層に合わせて選ぶことが大切です。

ここからは、痩身・脱毛・美顔器の詳しい特徴について紹介します。

痩身機器

痩身機器は、脂肪にアプローチする機器と、筋肉にアプローチする機器の2種類に分けられます。

脂肪に対しては、超音波や電波を利用し、筋肉には電流を使用する機器が多い傾向にあります。

メニューの幅を広げたい方は、1台で脂肪と筋肉にアプローチできる機器を選ぶのがおすすめです。

ここからは、痩身機器の具体的な機能について紹介します。

キャビテーションの特徴

キャビテーションは、脂肪に超音波を当てて、体内の水分に気泡を発生させます。その気泡が弾けるエネルギーで脂肪細胞を破壊させる施術です。

破壊された脂肪細胞は、血液に溶け出し、リンパ管や血管などから体外へ排出されます。

施術中の痛みは特に無く、二の腕やお腹の浮きわ肉などの脂肪にピンポイントでアプローチできるのがポイントです。

EMS(電気刺激系)の特徴

EMSは、筋肉に電流を流し、強制的に収縮運動(筋トレ)をさせる施術です。EMSパッドを貼っているだけで筋トレ状態になるのがポイントです。

筋肉の引き締め効果や代謝アップが目的であるため、脂肪へアプローチしてくれる機器と併用するとより効果が期待できます。

ハイフの特徴

ハイフとは、高密度焦点式超音波を照射することで、リフトアップやコラーゲン生成が期待できるエステメニューです。。

顔用ハイフは、リフトアップ効果が期待できるため、エイジングケアメニューを検討している方におすすめです。

ボディ用ハイフは、脂肪へアプローチし、熱と超音波による振動で脂肪を分解する効果が期待できます。

ハイフは出力レベルが高く火傷や怪我のリスクが伴うため、施術をする際はしっかりと知識や技術を身につける必要があります。

RF(ラジオ波)の特徴

ラジオ波は、電波を用いて体内の血流を促進させ、新陳代謝を上げることで、痩身効果が期待できる施術です。

脂肪に直接作用するわけではありませんが、血流が良くなると、老廃物が流れやすくなり、むくみにくい体質を作れます。

吸引&ローラーの特徴

吸引&ローラーは、深部組織のマッサージ効果があり、脂肪を流して排出する効果が期待できます。

ローラーが付いていない機器は、熱エネルギーとマッサージで脂肪を排出します。

遠赤外線ドームサウナ・ヒートマット・よもぎ蒸しの特徴

遠赤外線ドームサウナ・ヒートマット・よもぎ蒸しは、身体を温めるため、血流促進・新陳代謝アップが期待できます。脂肪を燃焼しやすい体質に導いてくれるのです。

大量に発汗するため、お客様自身が効果を実感しやすいのもポイントです。

機器に入ったり装着するだけで良いため、技術が必要なくスタッフの手間も省けます。

脂肪冷却の特徴

脂肪冷却とは、脂肪を凍らせて部分痩せを目指す施術です。凍らせた脂肪は機能せず、体外へ排出されます。

皮膚や血管に悪影響はなく、脂肪だけを冷やすことができます。

脂肪冷却は、機器を当てるだけなので技術は不要で、エステ未経験の方でも施術を行いやすいのがポイントです。

脱毛機

脱毛は年代を問わず幅広い方に人気の施術です。

最近では、介護脱毛を受ける方も増えており、個人のエステサロンでも導入しているところが多くなっています。客単価が高く利益を出しやすいのもポイントです。

ここからは、脱毛機の3つの種類について紹介します。

IPL方式(インテンス・パルス・ライト)の特徴

IPL脱毛は、エステ脱毛の中でも人気な脱毛方式です。

黒いもの(メラニン色素)に反応する光を毛母細胞や毛根に照射することで、毛を生えにくくする効果が期待できます。

メラニン色素の濃い、ワキやVIOなどは痛みが生じますが、医療脱毛ほどの痛みではありません。

肌への刺激を抑えながら、濃い毛にもアプローチしてくれるのがポイントです。

SSC方式(スムース・スキン・コントロール)の特徴

SSC方式は、抑毛効果のあるジェルと光を使って施術を行います。

抑毛効果のあるジェルに光を当てると、ジェルが肌に浸透し、毛の成長を抑制するシステムです。

IPL方式よりも痛みが少なく、光が直接肌に当たらないため、軽い敏感肌の方でも受けやすい脱毛方式です。

SHR方式(蓄熱式脱毛)の特徴

SHR方式は、毛穴にある毛を生やす司令塔へアプローチして、毛を生えにくくする脱毛方式です。低出力の光を連続して照射し、蓄熱するタイプの脱毛なため、痛みがほとんどないのが魅力です。

また、SHR方式は、毛周期や肌の色を問わないため、幅広い方に照射できます。

美顔機

エステで使用される美顔機には、毛穴ケアやリフトアップ、美白ケアなど様々な機器が存在します。

エステ機器の中でも比較的安い価格で購入できたり、コンパクトなサイズのものが多かったりするのがポイントです。

ここからは、美顔器の種類について紹介します。

超音波美顔器

超音波美顔器は、1分間に100万回以上の超高速振動を与えると、汚れや角質などを浮かせるクレンジング効果が期待できます。

ほかにも振動効果を利用し、肌細胞の間に隙間を作り、美容成分の浸透を高めることも可能です。

RF(ラジオ波)美顔器

ラジオ波美顔器は、電波で肌内部を温め、血行促進や代謝アップ、むくみ改善など様々な美容効果が期待できます。

ラジオ波は、外側からアプローチできる超音波とは異なり、肌内部からアプローチできるという特徴があります。。

コラーゲン生成も期待できるので、エイジングケアメニューを導入したい方におすすめです。

イオン導入美顔器

イオン導入美顔器は、微電流を肌に流し、美容成分を浸透させる効果が期待できます。

普通に美容液を塗るよりも、より効果的に浸透させられるのがポイントです。

美白や毛穴、ハリなど様々な肌のお悩みにアプローチできるので、1台で幅広いお客様に対応できます。

エレクトロポーション

エレクトロポレーションは、電気パルスを用いて、肌細胞の間に隙間を開け、美容成分を浸透させる施術です。

イオン導入よりも浸透率は高く、肌に浸透しづらい高分子のヒアルロン酸などにも効果を発揮するのが魅力です。

EMS

EMS(電気刺激系)を使って、筋肉へアプローチする美顔器もあります。

普段使わない顔の筋肉も強制的に収縮させてくれるので、引き締め効果やキレイなフェイスラインを目指せます。

複数の機能を 兼ね備えた複合機

エステ機器を導入するにあたって悩むのが、様々な機能を搭載した複合機を選ぶか、1つの機能のみの単体機を選ぶかですよね。

ここからは、複合機と単体機の特徴について紹介します。

複合機とは?

複合機とは、キャビテーションやラジオ波、EMSなどを1台で使い分けられる機器のことを指します。1台で10種類以上の機能を搭載しているものもあります。

単体機とは?

単体機とは、1つの機能しか持たない機器のことを指します。人気な脱毛機などであればそれだけで集客効果が見込めます。

エステ機器をレンタルする際の選び方 

ここからは、エステ機器をレンタルする際の選び方について紹介します。

ポイント①:料金

エステ機器は、搭載されている機能や性能によって料金が異なります。

機器本体の購入費以外にも、維持費や修正費などもどれくらいかかるのかを事前にチェックしましょう。

ポイント②:サポート

機器の販売会社によって、メンテナンスサービスや購入後のサポート方法などが大きく異なります。

使い方の研修を丁寧に行ってくれるなど会社によってそれぞれ特色があるので、どのようなサポートが自分にとって必要かを考えて選びましょう。

ポイント③:サイズ

サロンのスペースに合わせて機器を導入しましょう。出張エステを考えている方は、なるべくコンパクトな機器を選ぶのがおすすめです。

ポイント④:機能性

複合機にするのか、単体機を選ぶのかは、サロンの客層やメニューによって変わってきます。

複合機を選んでも使わなくては意味がありません。導入後のメニューを想定し、機器を選びましょう。

セラピスト向け機器のレンタルサービス3選

エステ機器は高額なものが多く、独立したばかりでは手を出せないという方も多いのではないでしょうか?そんな方は、レンタルサービスがおすすめです。

ここからは、セラピスト向け機器のレンタルサービスについて紹介します。

美ガーデン

美ガーデンは保証金0円、月額3万円から様々な美容機器をレンタルできます。1ヶ月単位でレンタルできるので気になる機器を試しやすいのがポイントです。

導入後は、プロのインストラクターによる非対面研修や施術動画など様々なサポートを受けられるので、美容機器の扱いに慣れていない方でも安心です。

参照元:美ガーデン https://bigarden.co.jp/rental/ 

ビーウェイブ

オンラインショップのビーウェイブには、初期費用や保守費用0円で人気のエステ機器をレンタルできるサービスがあります。

レンタルは最短1ヶ月、最長3年可能で、4年以上レンタルする場合は機器をプレゼントしてもらえる点が魅力です。

美容のプロであるインストラクターから、エステ機器の使い方をレクチャーしてもらえるので、正しい使い方を身につけられます。

機器に合わせた専用商材も購入できるので、さらなるエステ効果も期待できるのがポイントです。

参照元:ビーウェイブ https://www.be-wavestyle.jp/user_data/rental.php 

ララク

ララクは、初期費用33,000円(税込)から美容機器レンタルを利用できるサービスです。

「お客様の反応があまり良くない」「効果を実感できない」といった場合は、ほかの機器への交換もできます。

サロン運営の経験が豊富なスタッフがフォローしてくれるのもポイントです。

参照元:ララク https://lalaku.jp/lp_hifu/

備品完備のレンタルサロンを選ぶという選択肢

セラピストが独立してサロンを開業する際、機器や備品を一から揃えるのは大きなコストと手間がかかります。そんな中、備品が揃ったレンタルサロンを利用することで、初期投資を抑えながらスムーズに開業することが可能です。この選択肢の利点について詳しく解説します。

1. 初期投資を大幅に削減できる
レンタルサロンを利用する大きな利点は、サロンに必要な機器や備品がすでに整っている点です。これにより、独立するために高額な機器や設備を購入する必要がなく、初期投資を大きく削減できます。特に、開業時の負担を少なくしたいと考えているセラピストにとって、この選択肢は非常に魅力的です。

2. 高品質な機器を手軽に使用できる
レンタルサロンでは、最新の機器や設備が揃っていることが多く、個別に購入するよりも高品質なものを使える可能性があります。特に最新の技術やトレンドに基づいた機器を活用したい場合、レンタルサロンならばその選択肢を手軽に取り入れることができます。

3. 運営の負担を軽減できる
備品が整っているレンタルサロンでは、物件の管理や設備のメンテナンスが不要な場合もあります。このため、セラピストは施術に集中でき、集客やサービス提供に専念することができます。サロン運営の負担を減らし、より効率的にビジネスを展開することができます。

まとめ

エステ機器の種類や選び方について紹介しました。

様々な機器があり迷ってしまいますが、アプローチしたい客層やサロンのコンセプトに合わせて慎重に選びましょう。

また、独立したばかりで金銭面に不安がある方は、エステ機器のレンタルサービスをうまく利用して機器を導入するのがおすすめです。

エステ機器を導入して、お客様の満足度をアップさせましょう!

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