サロン開業場所を決める4ステップ!抑えておきたい注意点

サロン開業をするにあたり、物件探しは特に重視すべき部分です。本記事では開業場所を決めるステップや注意点を紹介します。サロン開業を検討している方は参考にしてください。

サロンの開業場所を決める4ステップ

サロンを開業するために、しっかり考えなければならないのは「立地」です。人が少ない、アクセスしづらい場所に開業しても集客できません。

しかし、人通りが多い繁華街周辺は競合が多く集客に苦戦することも。ここからは開業場所を決めるためのポイントを4ステップで紹介します。

1. 物件の条件を決める

まずは物件の条件を決めましょう。物件の条件とは、お風呂やトイレは別や角部屋、駐車場が近くにあることなど様々です。

駅から遠い物件や車移動が主流な地域で開業する場合は、駐車場が近くにあることは必須になりますよね。施術内容によってはお客様がシャワーを使うこともあります。そういった際に、お風呂とトイレが一緒だと使いづらさやサロンの雰囲気を損ねる原因になることもあるので注意しましょう。

希望する条件を書き出し、譲れないものにはチェックをしておくのがおすすめです。

2. エリアを決める

ある程度条件が決まったら、開業するエリアを決めましょう。

エリアを決める際は、人口や年齢層などをチェックし、ターゲットになるお客様層が多いか確認しましょう。安めの価格設定で手軽に受けられるエステならば、主婦層の多い住宅街。逆に非日常を体験できる癒しがテーマのエステなら、仕事帰りや休みにアクセスしやすい繁華街周辺がおすすめです。

ターゲットになる年齢層が多いエリアに開業すると集客がしやすくなりますよ。

3. 実際に物件を探す

物件の条件とエリアが決まったら、実際に物件を探しましょう。

内見をする際には、最寄り駅から徒歩でアクセスする、周辺の治安を見るなど物件以外にも気を使ってチェックするのがおすすめです。

お客様の立場になって内見することで、プラス要素やマイナス要素が見えてくるはずです。

4. マイナス条件を埋められるか検討する

物件探しをする中で、すべて希望通りの物件が見つかることはなかなかありません。

角部屋で駐車場が付いている部分は条件クリアしているが、アパートの一室で場所がわかりにくい部分がマイナス要素だとします。そういった場合は、アパートの前に看板を出すなど工夫をすればマイナス要素を埋めることができますよね。このように他の部分でカバーできないか検討してみましょう。

物件条件で重視するポイント5つ

物件を探す条件といっても何を重視すれば良いのか悩みますよね。

ここからは物件条件で重視するポイントを5つ紹介します。ポイントを押さえて良い物件を見つけましょう。

立地が良い物件

1つ目は立地が良いかを重視しましょう。

駅から遠い物件や分かりづらい立地だと集客しづらくなってしまいます。なるべく駅から近く、分かりやすい立地を選ぶことで集客しやすい上に、リピート率もアップしやすくなりますよ。

駅から少し遠い場合は、なるべく分かりやすい道順でアクセスできるような立地がおすすめです。

部屋数が2部屋以上ある物件

施術スペースと事務所や備品を置く部屋を分けられるように、2部屋以上ある物件がおすすめです。施術スペースと事務所を分けることで非日常感を演出しやすくなります。また、備品を収納できる場所があることで、備品を多めに調達できるといったメリットもあります。

家賃が高すぎない物件

駅から近く立地が良い場所で物件を借りても、いざ開業したら全然人通りがなく集客できないこともありえます。家賃以外にも内装費や光熱費など様々なものがかかるため、開業してもリピーターのお客様が増えるまでは、家賃を抑えて様子を見ながら営業しましょう。

リピーターが増え、新規のお客様も増えて安定した頃に家賃をアップさせ、サロンをアップグレードさせるのがおすすめです。

駐車場がある物件

車移動がメインの地域の場合は、駐車場があるかも重視しましょう。

サロンに来る度に、わざわざコインパーキングを利用しなければならないとお客様の足も遠のいてしまいます。物件から徒歩3分以内に駐車場がある物件を選ぶのがおすすめです。コインパーキングを利用するしかない場合、通常時の空き具合や料金が高すぎないかなどをチェックすることが重要になります。

保健所の審査が必要な場合、それを満たす物件

一般的には保健所の審査は必要ありませんが、ブライダルエステなどで顔にシェーバーを当てる施術がある場合は保健所の審査が必要です。

保健所によって立ち入り検査が行われ、エステサロンの構造や消毒設備などが衛生面・安全面で問題がないか確認されます。

エステサロンの居抜き物件などであれば、基本的に審査をクリアできますが、その他の場合は事前に確認しておきましょう。

エリアを決める時に調べておきたい4項目

サロンのエリアを決める際に、アクセスが良いという理由だけで決めるのはおすすめできません。

ここからはエリア選びに失敗しないために、事前に調べておきたい項目を4つ紹介します。

地域の特性を把握する

まずは地域の特性を把握しましょう。主婦が多い住宅街やオフィス街、繁華街など地域によって様々ですよね。

自分が開業するサロンのテーマやコンセプトに合った地域で開業すると、集客しやすくなります。主婦層が多いのならば安めの価格設定にする、オフィス街ならば仕事終わりに通えるよう営業時間を長めに設定するなど工夫してみましょう。

近隣の開発予定について調査する

近隣の開発予定について調査することで、人の流れや治安なども見えてきます。他にも駅ビル開発やショッピングモール開発などがあれば大手チェーンサロンが入る可能性がある一方、そもそもの利用者数の増加も見込めます。

近隣のライバル店について調査する

近隣のライバル店についてリサーチしましょう。

リサーチせずに競合が密集している地域で開業し、失敗してしまうこともあります。ライバル店をリサーチする際には以下の項目をチェックしてみましょう。

  • コースやメニューの内容
  • 料金設定
  • そのサロンのコンセプトや強み

自分のサロンと比べて優れている点などもチェックし、競合に負けないようなサロンを作ることが大切です。あまりにも競合が多い場合は、他のエリアを考えても良いかもしれません。反対に競合が少ない場合は、リピーターが増える可能性もあります。

自宅からの利便性を調べる

自宅から通いやすいかも調べておきましょう。

集客のために自宅から遠いエリアを選んでしまうと通勤時間がとられてしまいます。無理なく、仕事しやすい環境を作るためにも、利便性が良い立地での開業をおすすめします。

物件の探す時の3つの注意点

物件を探す際の注意点を3つ紹介します。細かい部分まで気を遣い、事業に合った物件を見つけましょう。

物件はインターネットではなく、信頼できる不動産会社を介して探す

物件は直接物件オーナーに交渉するのではなく、信頼できる不動産を介して探しましょう。サロン用の物件に精通した不動産を探すこともポイントです。

不動産を介して家賃交渉や保証料の交渉をすることで、物件オーナーとの関係を悪化させるリスクを減らせます。

物件は車で回るより、歩いて訪問する

物件は車で回らず、駅から物件まで歩いて訪問しましょう。

実際に徒歩で訪問することで、アクセスの良さや治安などを自分でチェックできます。もし場所が分かりづらいならば、店舗の前に看板を出すなど工夫ができますよね。

内見は車で行うことが多いため、事前に不動産へ徒歩で訪問することを伝えておくのがおすすめです。

物件を探す段階では、エリアを1つに絞らない

物件を探す段階では、エリアを絞らず幅広いエリアで物件を探しましょう。実際に足を運んだら治安もよく、アクセスが良い最適な物件を見つけられることもあります。

候補のエリアを複数ピックアップし、時間をかけて開業エリアを見つけましょう。

マイナス条件を埋める5つの方法

希望通りの物件を見つけるのは難しく、マイナス条件が出てしまう可能性も大いにあります。

ここからはマイナス条件を埋めるための5つの方法を紹介します。

サロンまでのアクセス方法を動画や画像にしてSNSにアップする

サロンの場所が分かりづらい場合は、最寄り駅からのアクセス方法を動画や画像にし、SNSやホームページにアップするのがおすすめです。マップでは迷ってしまう方も多いため、実際の写真を掲載するのがポイントです。

1人ひとりに電話で案内するなどの手間も省けるのでオープン前に用意しておくのがおすすめですよ。

サロンの外観の特徴をピックアップ

マンションやビルの一室だと看板を出せず、分かりづらいですよね。そういった場合は、サロンの外観や特徴の写真を撮り、SNSやホームページにアップしておきましょう。

公開するのが難しい場合は、予約メールに載せておくのがおすすめです。

わかりやすいオリジナルマップを作成

Googleマップでサロン名まで出ていない場合は、オリジナルのマップを作成しておきましょう。

目印になる建物やコンビニなどを記載し、SNSなどにアップしておくとわかりやすいですよ。

自宅開業でないかぎり、グーグルマイビジネスを利用して、Googleマップ上に掲載することをおすすめします。

道が狭くわかりづらい場合は事前にお伝えする

サロンへアクセスするまでの道が狭いと「道を間違えたのでは?」と思う方も少なくありません。事前に道が狭くなっていることを伝えておくと、お客様も安心して来店できます。

駐車場からのマップをオリジナルマップを作成する

駐車場とサロンの距離が遠い場合は、迷わないようオリジナルマップを作成しましょう。

駐車場を利用する方には予約時に、サロンと距離がある旨と共にマップを送付するのがおすすめです。また、満車時に候補になる駐車場を事前に伝えておくと、大変親切になります。

ポイントを押さえて良い立地で開業しよう

サロン開業するにあたり、良い立地で開業することは必須になります。ただ人通りが多いだけでは集客できるとは限りません。

今回紹介したステップを踏んで良い物件を見つけましょう。

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