プライベートサロンの内装で差がつく4つのポイント

プライベートサロンを開業する際に悩んでしまうのが、サロンの内装やインテリアです。

この記事では、プライベートサロンを開業する方へ向けて、オシャレでリラックスできる空間を演出するためのポイントをご紹介します。おすすめの内装業者もご紹介しますので、サロンの内装作りに困っているオーナーさんはぜひ参考にしてください。

プライベートサロンとは?

プライベートサロンとは、文字通り「プライベート」感のある小規模なサロンのことを指します。賃貸マンションやこぢんまりとしたテナントで営業しているサロンが多く、まるで自宅に招かれているような気持ちで気楽に通えるのがポイントです。従業員も1人~2人と少人数で営業しているサロンが多いでしょう。

プライベートサロンを選ぶお客様は、普通のサロンよりも上質なサービスが受けられると考えている傾向があります。

プライベートサロンと普通のサロンの違い

プライベートサロンは普通のサロンと違って、「サロンの規模」や「料金」に違いが出てきます。小規模なスペースで営業しているサロンが多く、じっくりと丁寧にサービス提供の時間を確保するサロンが多く見受けられます。小規模ゆえに、隠れ家のような自分だけの空間を演出できるのが魅力です。

ただし、1人に対してより多くの時間をかけて接客サービスを提供するため、上手く経営していくためには単価を相場よりも高めに設定する必要があるでしょう。

お客様がプライベートサロンに求めていること5つ

プライベートサロンのどのようなところが、お客様にとってメリットなのでしょうか。普通のサロンではなく、プライベートサロンを選ぶお客様が望んでいるポイントについて解説していきます。

予約が取りやすく、連絡しやすい

予約管理をスタッフ個人が行っているサロンが多い傾向があるため、予約連絡が普段から取りやすいのはプライベートサロンの特徴です。

サロンによっては営業時間外であっても、追加料金を支払えば時間の都合をつけてくれるケースもあり、予約連絡が柔軟であるというポイントは魅力に感じるでしょう。

担当者が変わらない安心感

通うたびに違うスタッフだと一から関係を作り上げる必要があるため、毎回同じスタッフに担当してもらいたいと思っているお客様は多いものです。

プライベートサロンは1~2人の少数精鋭で営業しているサロンがほとんどです。お客様は指名をしなくても担当者が毎回変わらないので、安心して通うことができます。

気兼ねなく相談できる

他のお客様が近くにいると、どうしても周りが気になって相談しづらくなってしまうというお客様も少なくありません。

プライベートサロンで施術するお客様は、少人数のスタッフで営業しているため施術できるのは1日に数人程度。他のお客様と同じ空間にいることも少ないので気兼ねなく相談できるのが魅力のひとつです。

リラックスできて通いたくなる場所

プライベートサロンを選ぶお客様は、忙しい日常から離れリラックスして過ごせるような場所を求めている方がほとんどです。

ゆったりと落ち着いた空間で、自分の美へまっすぐに向き合える空間を作れるのはプライベートサロンの1番のメリットです。

自分のことをよく知ってくれている

お客様1人1人の希望に合わせた接客・サービスを提供できるのがプライベートサロンです。不要な会話が苦手なお客様がいる中、一方で会話を楽しみに来店されるお客様もいます。

プライベートサロンなら、お客様の好みやライフスタイルを深く理解できるため、よりお客様に適した上質なサービスを提供できるのです。

プライベートサロンの内装でこだわりたい4つのポイント

プライベートサロンでは、リラックスできるように落ち着いた空間を求めるお客様が多いですよね。お客様にリラックスしてもらえるサロンの内装にするため、抑えるべき4つのポイントを解説していきます。

統一感のあるデザインにする

コンセプトを決め、統一感が出るような内装デザインを心がけましょう。自分のサロンだからといって、闇雲に好きなものだけ詰め込んでしまうと雑多で生活感のある印象になってしまいます。

誰にでも安心して過ごしてもらえるような内装にするは、バランス良く「非日常感」を演出するのがポイントです。そのためにはやはり、コンセプト決めを徹底し、テーマに沿った内装つくりやインテリアを選ぶと良いでしょう。

潜在意識に応えるレイアウト

リラックスできる場所を作り上げるために必要なのは、インテリアのチョイスや内装の美しさだけではありません。レストランやカフェで「なんとなく居心地がいい」というお店があるのではないでしょうか。そういったお店は、壁(クロス)の配色・照明の色や角度・人の導線の流れを意識しているお店が多いでしょう。

具体的には、店内を落ち着いた配色で統一したり、照明の色も暖色系にして、明るすぎないように配慮したりすることが挙げられます。

お子様でも利用できる空間を提供する

お子様連れで出かけるのは、想像以上に大変なものですよね。サロンに通うともなれば、お子様連れのお客様からすれば不安に感じてしまうでしょう。預け先や時間の確保が難しい方にとっては、お子様連れで利用できるサロンはそれだけで顧客を独占できます。

お子様をお迎えするにあたって、キッズスペースやお子様用の椅子、絵本やおもちゃなどサロンの雰囲気を壊さないように上手く入れ込むのがポイントです。お子様のおもちゃやキッズスペース用の小物類は、赤や黄色などのポップな色合いの商品が多いので、内装作りの際は注意しましょう。

他のお客様と接触しない工夫や外から見えない工夫をする

居心地のいい落ち着いた空間を演出するには、人の出入りを極力少なくするのが重要です。そのためには、1日に稼働するスタッフ数を減らす、1日におもてなしするお客様の数を減らすということが挙げられます。

また、お客様同士が接触しないようにレイアウトの工夫をしたり、予約時間は余裕をもって時間を確保したりすることで、お客様同士が対面してしまうという状況を防げます。人と対面する瞬間を減らすことで、プライベート空間が守られ、より一層リラックスして過ごしてもらえるでしょう。

内装でデザイン性を高めるために知っておきたいこと

センスのいいインテリアが揃う内装のサロンは、いるだけでとても気持ちが高まるものです。センスのいい内装のプライベートサロンにするためには、どんなことに気をつければよいのかポイントを解説しています。

お店で使うカラーは3色まで

お店の内装で基調となるカラーは、3色までに限定しましょう。もし、カラフルな内装にしたいと思っていたとしても、色の数が多いと情報量が多く、ごちゃごちゃした印象になってしまいお客様の居心地が悪くなってしまう原因になります。

具体的には、1色をベースとして7割ほどをこのカラーでまとめましょう。2割ほどをもう1色メインの色として使い、最後の1色はアクセント程度に使うのがおすすめです。デザインや配色に特別な好みが無ければ、ベースにはホワイトを使い、メインにグレーやブラウンを使うのがおすすめです。

インテリア品はなるべく1つのブランドで統一する

インテリアや小物類は、なるべく1つのブランドで統一するのがおすすめです。内装の雰囲気作りは「統一感」が非常に重要なポイントですが、似たような見た目の商品でも、ブランドが違うと少しずつテイストが変わってきてしまう恐れがあります。

かといって高級なものを揃える必要はありません。シンプルなテイストが好きなら「無印良品」「IKEA」が流行りのナチュラルなテイストにマッチします。最近では「ZARA HOME」のインテリアアイテムを使っているサロンも多く見かけるので、気になる方はチェックしてみてください。

文字はできるだけ排除する

プライベートサロン内装を考えるうえで、生活感を感じさせるポイントはなるべく排除していきましょう。

特に小物類や生活用品などの日本語のラベルやメーカー名が見えてしまうと、一気に現実に戻されてしまいます。なるべくシンプルな容器に移し替えたり、外から見えない収納棚へしまったりするようにして、お客様へ見せないような配慮をするのがおすすめです。

迷ったらインテリアコーディネーターへ相談する

プライベートサロンの内装を考えていくうちに、混乱してよくわからなくなってしまう人も多いかと思います。そんな時は、思い切ってインテリアコーディネーターに相談するのも手です。プロに任せてしまうことで、自分自身は他の準備へ力を注げるため大変効率的です。

他と差がつけられるプライベートサロンの小物5つ

プライベートサロンを開業するなら、内装も他のサロンと差別化を図りたいものですよね。他のサロンにない特別感を演出できる小物類について、解説していきます。

サロンを印象付けるアロマディフューザー

香りは、良くも悪くもお客様へサロンを強く印象付けてしまう要素のひとつです。特に自宅スペースでサロン開業される方は導入の検討をおすすめします。自宅は、きれいに掃除をしていても住んでいる人間にはわからないような生活臭がするものです。お客様へ生活感を与えないためにも、香りで特別な空間を演出しましょう。

お客様に癒されてもらえるような落ち着いた香りをチョイスしましょう。サロンコンセプトに適した、好みの香りを見つけてくださいね。

ベッド・テーブル・椅子などの家具のテイスト

ベッドやテーブルは、サロン向けのものを用意する方が多いかと思います。施術用に考えて作られているため、施術者の負担がかかりにくくなっているのが特徴です。しかし、サロン向けのものだとテイストが合わないケースもありますよね。

そういった場合は、色だけでも内装に合うものを選んで、ベッドシーツやカバーなどを別途用意するのもおすすめです。

カーテン・カーペットの素材や配色

部屋の中で最も面積を占めているアイテムのため、カーテンやカーペットの色や素材などは意識して選びましょう。カーテンは遮光性の高いものだと省エネにもなり、便利でおすすめです。カーテンは壁の色との相性を考えながら選ぶのも重要になります。

カーペットはアクセントのカラーを取り入れやすく、サイズ展開も豊富なのでお気に入りのものを探しましょう。

照明の種類や設置の仕方

照明の効果を使いこなすと、それだけで空間をグレードアップさせてくれます。部屋全体はもちろん、トイレスペースや玄関にも適した明るさの照明を用意することが大切です。

施術部屋全体は、暖かい光でやや暗めがおすすめです。リラックス効果が演出できます。トイレスペースや着替えスペースなどよりプライベートな空間は、さらに明るさを抑えめにするとお客様が安心して利用しやすいでしょう。間接照明もあわせて使うと、よりリラックス感が演出できますよ。

お洒落な棚

生活感がある雑多な印象を与えないようにするため、施術に使うものであってもできる限り見えないように収納しておく必要があります。収納棚も、プライベートサロンの内装を印象付けるインテリアのひとつです。サロンコンセプトに適したものかどうか考えて選びましょう。

長く使うものなのでデザインにこだわる方が多いと思いますが、シンプルでいいならカラーボックスなどを利用すると安価で済むのでおすすめです。汚れたり、テイストを変えたりしたい時も気軽に買い換えられます。

プライベートサロンの内装を得意とする会社4選

プライベートサロンの開業準備で、内装作りばかりに時間はとれない……そんな時は、プロの内装業者に任せてしまいましょう。プライベートサロンの内装作りが得意な会社を4社厳選してご紹介します。

株式会社LARGO

スタイリッシュで都会的なオリジナルデザインが得意な、東京都内の虎ノ門にオフィスを構える店舗デザイン会社です。店舗デザインから施行までを請け負ってくれます。施行管理者も社内スタッフで立てるため、進捗に不安があればいつでも相談できるのが魅力です。

さらに店舗デザインの一環として、おすすめのインテリアやディスプレイも提案してくれるため数日後に営業開始できてしまうところまで任せられます。

出典元:株式会社LARGO https://largo.studio/

株式会社Imaeda Design

愛知県や岐阜県、三重県方面で店舗デザインを請け負う店舗デザイン会社です。一から店舗設計するだけでなく、リノベーションも得意としているため改装を必要とするテナントにもおすすめできます。

提携するインテリアショップは100社以上で、コンセプトイメージに合ったインテリアも一緒に提案可能です。物件探しから、内装設計・工事、インテリアまでを一貫して請け負えるため価格を抑えながら手間を削減できます。

出典元:株式会社Imaeda Design http://www.imaeda-design.com/shop-design/

cocotie

大阪で空間プロデュースを行っている、サロン店舗デザインに特化した会社です。居心地のいい空間で、同業他社サロンとの差別化をする、をコンセプトにサロン開業をサポートしてくれます。

さらに、代表は仕事の9割をSNSやWeb媒体で案件獲得している実績から、なんとWeb集客のノウハウまでをサポートしてくれます。店舗デザインして終わりではなく、スタートと考えてサロン経営のこれからを支援してくれるのが魅力です。

出典元:cocotie https://cocotie.net/

建築のスマイルサービス

東京都足立区で美容室の店舗デザインを専門に請け負っている内装工事専門会社です。創業23年にもかかわらず、いまだ担当したサロンは現役で営業中という実績があります。

美容室や理容室などのサロンに特化した会社だからこそ、施術で使われるベッドや中古機器の販売や買い取りまで行っているうえに、オリジナルで家具を作ってしまうケースも。美容サロンの志向実績が豊富なため、安心して相談できるのが魅力です。

出典元:建築のスマイルサービス https://www.smile0033.com/

まとめ

プライベートサロンの内装を決めるまでは、コンセプトを決めてからインテリアまで探さなければならず、初めて開業する方にとってはかなりの労力を必要として、骨が折れるものですよね。しかし、プライベートサロンにとって内装はお客様のリピートに繋げられる重要な要素のひとつになります。

理想のプライベートサロンを作るため、お客様の特別な場所になれるような、他のサロンにはない癒し空間を目指しましょう。

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