おしゃれなサロンの内装で重要な4つのポイント 内装工事の流れも解説

人気サロンはどこも素敵な内装で憧れますよね。自分が独立する際は「どのようなデザインにしよう」「費用がいくらかかるか心配」と悩みも増えるはず。

そこで今回は、おしゃれな内装デザインを考える際に気を付けるポイントや工事の費用、そして流れについて具体的にご紹介します。ぜひ内装の重要なポイントを押さえて、理想のサロンに仕上げましょう。

人気サロンにするために内装が重要な3つの理由

なぜ内装をこだわる必要があるのか理由を3つご紹介します。

特別感を演出できる

内装が素敵だと、その空間にいるだけで非日常を感じられ特別感を演出できます。お客様のニーズは美を求めたり、リラックスしたいだけではありません。日常の忙しさから離れ、自分だけのスペシャルな時間を作ることが大切でもあるからです。

逆にチープに感じたり、好みのデザインでないとテンションが上がらず、お客様の心も掴みにくくなります。サロンでのひと時が特別な時間になるためにも、内装が重要なのです。

ターゲットの客層にアプローチしやすい

内装がこだわって作られていると、ターゲットとなる客層に届きやすくなります。お客様がホームページやSNSなどでサロンの画像見た際に、デザインが好みだとより来店したくなるからです。

ターゲットの客層を決めて内装をデザインすることで、集客がしやすくなります。

新規顧客のリピート化につながる

お客様にサロンの内装を気に入っていただくことで、リピート化に繋がります。その空間にいるだけでワクワクしたり、テンションが上がったりするとまた来店したいと思っていただけるようになります。

お客様が求めるのは技術や接客だけではなく、そのサロンに行きたいと思う気持ちなのです。内装が重要なのは気分が上がるサロンにすることで、新規顧客のリピートに繋がります。

おしゃれな美容サロン内装のデザインの方向性

内装の重要性は理解していても、どのような内装のデザインにするか迷ってしまいますよね。そんな時は演出したい空間に合わせてデザインするのがおすすめです。

非日常感を出すなら鮮やかな色のデザイン

非日常感を演出したい場合は、鮮やかな色のデザインがおすすめです。家や職場などは比較的色味が抑えられていること多いので、サロンに綺麗な色を取り入れると普段とは違う特別感が出やすくなりますよ。


壁や装飾品に柄を取り入れると、一気に華やかな空間に仕上がります。普段目にしない色や柄を使うことで、非日常感を演出しやすくなります。

高級感を出すならシンプルで装飾にこだわったデザイン

特別な気分にさせてくれる高級感を演出したいなら、装飾にこだわったデザインにしましょう。扉や壁は、シンプルだけどデザイン性の高いものに。黒や白を基調としたシックで落ち着いたカラーで揃えるのがおすすめですよ。

しかし予算が足りないということもありますよね。そのようなときは高級なものでなくても、素材や色味がゴージャスに見えるものを選びましょう。照明をシャンデリアにするなど、少し工夫するだけでも高級感が出るものです。

リラックス感を出すならナチュラルな木目調のデザイン

サロンにいるだけで心地よくリラックスできる空間にしたいなら、木目調のデザインがおすすめです。木の素材は自然の温もりを感じられ、ほっと落ち着ける効果があります。

色はベージュやブラウン、オフホワイトなどの目に優しいナチュラルなものを。観葉植物を置いて緑を取り入れるのもおすすめです。落ち着いた心地よい空間を演出したいのなら、温もりを感じられるナチュラルな木目調のデザインにしましょう。

サロンの内装で重要になる4つのポイント

内装はお客様が心地よく感じられる空間やスタッフが働きやすいことが大切です。重要なポイントを4つご紹介します。

ポイント1 清潔感があり汚れが目立ちにくい

汚れが目立ちにくい内装にすることが大切です。忙しいと次のお客様が来るまでに掃除が行き届かないこともあるからです。

床を木目調にして、小さなゴミが落ちていても分かりにくくしたり、壁を柄物にして汚れが目立ちにくくすることもできます。さらに、汚れを落としやすい素材を選ぶことも方法のひとつです。常に清潔感が保たれる空間にすることが重要なのです。

ポイント2 照明の色や角度、壁紙の色や素材でリラックス感を演出

照明や壁紙などでリラックス感が出るようにするのも大切です。照明は明るすぎると、日中活発に動くための交感神経が優位になってしまうためリラックスできる空間とはかけ離れてしまいます。

照明は調光できるようにし、施術する際は暖色の暗めに設定。照明の当て方もほんのりと明るくなるようにしましょう。さらに壁紙は落ち着いた色や温かみのある素材にすると、安心感を得られます。お客様が落ち着いて施術を受けられるよう、照明や壁紙の選定も重要なのです。

ポイント3 他のお客様が気にならないプライベート感

内装で重要なのは、他のお客様が気にならないようにすることです。人が行きかったり、目線が気になるとリラックスできませんよね。

完全個室や、カーテンをつけたり壁を高くしたりするなどして半個室にするのも方法です。店舗が道路沿いや1階にある場合は、通行人から見えることもあるので工夫が必要です。自分だけのプライベート空間ができるよう、個室にしたり仕切りを付けたりしましょう。

ポイント4 サロンコンセプトとデザインが一致している

内装は、サロンの想いであるコンセプトとデザインを調和させましょう。ここが一致していないと違和感が出てしまいます。

まずサロンの方向性とお客様への想いをノートに書き出してまとめます。それらに繋がるデザインを選ぶとズレが出にくくなりますよ。サロンのまとまりを作り、心地よい空間作りをしましょう。

サロン形態別!サロンの内装で注意したいこと

サロンの種類によって気を付けるポイントが変わります。エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロンに分けてお伝えします。

エステサロンの内装

エステサロンの内装は、待合やカウンセリングする場所もリラックスできる雰囲気にすることが大切です。それらの場所は、お客様が初めて来店したときに訪れる空間だからです。初めてのサロンでは楽しみに感じる反面、不安に感じるお客様もいるかもしれません。

たとえば人目が気にならないように待合とカウンセリングルームを別の空間にしたり、仕切りを付けたりするのも方法のひとつですよ。接客だけでなく、リラックスできるような内装作りが大切です。

リラクゼーションサロンの内装

リラクゼーションサロンの内装は、スマートに動ける動線を確保しましょう。セラピストが肌に触れて施術するので、狭いスペースで動きにくいとお客様にも伝わってしまうからです。

物にぶつかる音も目をつぶっているお客様には気になるものです。余裕を持ったスペースを確保できるような配置を心がけましょう。

ネイルサロンの内装

ネイルサロンは粉塵や化学物質が出やすいので、換気設備を整えましょう。きちんと換気ができていないと空気がよどみ、居心地が悪くなるのはもちろんのこと、健康にも良くありません。

さらに匂いは、スタッフは毎日のことなので慣れてしまいますが、中には匂いに敏感なお客様もいらっしゃるでしょう。換気扇や窓の場所を確認したり、空気清浄機を置いて空気を綺麗に保ちましょう。

サロンの内装工事費用はどのくらい?

サロン内装工事費用の相場や内訳、節約方法をご紹介します。

内装工事費用の相場

内装工事にどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。スケルトン工事や居抜きなど種類によって異なりますが、基本的に坪単価で決まります。平均は一坪10~20万ほどです。

グレードが上がると30~50万ほどになることもあります。また物件やデザインによっても前後するので、あらかじめ予算を決めてから業者に相談しましょう。

内装工事費用の内訳

約20坪のサロンの内装工事の内訳はこちらです。

内装工事費用を節約するには?

大きな費用がかかる内装工事。できるだけ節約したいですよね。そのような場合は居抜き物件がおすすめです。居抜き物件とは、設備や内装をそのまま残した状態で借りられる物件のことです。

それらを上手く活用することで、工事費用が抑えられます。また机や棚などをDIYで手作りする方法もあります。材料はホームセンターなどで手軽に購入でき、手作りすることで節約だけではなく愛着が湧きますよ。

美容サロンの内装発注の方法には2通りある

内装の発注には設計施工を一つの会社に依頼する方法と、分ける方法があります。これら2つのメリット、デメリットをご紹介します。

設計施工を一つの会社へ依頼する

設計施工を一つの会社に依頼すると、作業が一貫しているため流れがスムーズで依頼通りになりやすいですよ。

その一方で両方を同じ会社が担当するので、値段の交渉がしにくく費用が高くなりやすい傾向にあります。設計施工を一つの会社に依頼するのは、多少費用がかかっても、時間や手間をかけたくない人におすすめです。

設計と施工を別々の会社へ依頼する

設計と施工を別々の会社へ依頼すると工事費用が安くなりやすいです。設計してもらった図面を元に、複数の施工会社に値段を出してもらうことで、その中から選べるからです。

一方で設計会社だけではなく、施工会社も調べなければならないので時間や手間がかかります。設計と施工を別々の会社へ依頼するのは、多少の時間がかかっても、なるべく費用を抑えたい人おすすめです。

サロンの内装工事の流れ

サロン内装工事の流れをイメージしたい方は是非参考にしてみてください。

立地、物件選定

まずはサロンの立地や物件を選びます。集客しやすい駅や商業施設が近い所、プライベート感を出すための隠れ家的な路地裏など、コンセプトによって選ぶ立地は様々です。物件は築年数が経ち過ぎていると、一見リフォームされ綺麗に見えても内部に欠陥がある場合もあるので気を付けて選びましょう。

また1階は目立ちやすく場所もわかりやすいですが、外からの目線を外す工夫が必要です。立地や物件は、集客やターゲット層の取り込みに重要なので慎重に選びましょう。

内装工事業者選定

次に内装工事業者を選びましょう。現地を見てもらい見積もりを出してもらいます。どのような内装にしたいのか具体的に伝えることが大事です。

言葉だけでは伝わりにくいところもあるので、画像を見て説明しましょう。逆にこういうのは嫌という要素も伝えておくと業者の方は理解しやすくなりますよ。

契約を結ぶ

内装工事業者との相談が終わったら契約を結びます。あらかじめ予算を提示し、納得がいく内容であれば契約します。契約書には重要なことがたくさん記入されているので細かく確認し、分からないものは業者に質問しましょう。

内装工事開始

内装工事が始まったら、こまめに現場を見に行きましょう。工事の経過を確認し、気になる点があれば業者に確認します。

工事が完成近くなると修正は難しくなりますが、初期だと修正してもらえることもあります。きちんと自分の目でチェックし、相違点がないか確認しましょう。

完了検査

工事が終了したら完了検査を行います。サロンが希望通りに仕上がっているか、事業者と一緒にチェックします。ここではは必ず自分一人ではなく、業者と確認することが大切です。

サロンをオープンしてからだと、なかなか修正は難しいもの。オープンまで余裕を持って段取りを組むことも大切です。

引き渡し

完了検査が終了したら引き渡しされます。ここで残金を支払うケースが多いので、費用を準備しましょう。不具合が出たときなどの保証期間なども確認しておくと安心です。

まとめ

今回は内装デザインの方向性や気を付けるポイント、工事費用や流れを具体的にご紹介しました。内装は演出したい空間に合わせたデザインにするのがおすすめです。

その中でもサロンコンセプトとデザインを合わせ、お客様が心地よく感じられるような照明や壁紙の色にするのがポイント。工事は広さによって異なり、平均一坪10~20万ほどかかってきます。

物件選定から引き渡しまで時間がかかるので、余裕を持っての行動をおすすめします。ぜひ素敵なサロンに仕上げ、ワクワクしながら働きましょう。

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