福岡を拠点に、耳専門のイヤーエステティシャンとして活躍する黒川さん。およそ20年の間、美容師として活躍された後、自身が受けたイヤーエステの施術に感動したことをきっかけに、耳専門のセラピストへの道を歩み始めました。
黒川さんは現在、固定の店舗を持たず、minoribaのシェアサロンを利用しながら施術を行っています。
今回は黒川さんに、イヤーエステティシャンになるまでの経緯や施術の魅力、minoribaの活用方法などについて、詳しくお話を伺いました。
イヤーエステの魅力を知り、美容師から転身
——まずはこれまでの経歴についてお聞かせください。
今の仕事を始める前は、16歳から36歳まで美容師をしていました。
美容師として働いているとき、一番好きだったのがヘッドスパ、シャンプーなど、頭をさわることだったんです。
もちろんカットもできますが、特に身体のメンテナンスに興味があって。
自分が疲れてるときに施術を受けることも好きだったので、いつかセラピストの勉強もしたいなと思っていたんです。
そんなとき、イヤーエステに出会いました。自分が初めて施術を受けたとき、すごく感動しました。
施術を通じて自分もイヤーエステティシャンになりたいと思い、勉強を始めました。
それから4年ほどになりますが、現在はイヤーエステのプロとして働いています。
——イヤーエステに出会ったのはどんな経緯だったのでしょう。
実は、私自身、もともと耳かきがあまり好きではなかったんです。
耳鼻科に行って耳を掃除することはあっても、耳かきが心地いいという人の気持ちがよくわからなくて。
私のパートナーも耳かきが大好きなので、いったい何が気持ちいいんだろうと疑問に思い、耳かきについて検索してみたときに、イヤーエステに辿り着きました。
耳かきは正しいやり方で行わないと危ない部分がありますが、自分ではやり方がなかなかわかりませんよね。
調べてみると、耳かきの正しい方法を伝えるための講座があったので、勉強してみたいなと好奇心が湧きました。
そこで、勉強する前に一旦、私自身がプロの施術を受けてみようと思い、福岡に1店舗あったイヤーエステのお店に行きました。
そのお店での施術に感動したことをきっかけに、自分もこの技術を身につけたいと思ったんです。
——イヤーエステのどんなところに感動されたのですか。
普段、なかなか耳の中を見たり、自分で確認したりする機会はありませんよね。
私も耳鼻科に行ったとき、穴が狭く、綿棒でゴミを詰めやすいタイプだと言われて。
3ヵ月に1回ぐらい来るようにとのことで耳鼻科に通っていましたが、自覚はありませんでした。
イヤーエステではモニターに映して耳の状態を見せてもらえるのですが、「こんなに耳が狭いんだ」「こんな感じで産毛が生えているんだ」ということにまず驚きました。
その後に耳掃除や、耳の産毛のカットを行い、施術後の耳が軽くなった感覚には一番感動しましたね。
そうして耳を軽くしてもらった後のマッサージも本当に気持ちが良くて。その感動を味わった瞬間に、これをもっと多くの人に伝えたいと思いました。
私の施術でも、耳のケアの後のマッサージに力を入れています。目で見て、そして体感として耳がすっきりした後にマッサージを受けるので、リラックスできるんです。
なかにはリラックスすることが目的で「眠りに来ている」と言われるお客さまもいらっしゃいます。
15分単位で借りられるminoribaを有効活用
——黒川さんがminoribaを利用しようと思ったきっかけをお聞かせください。
イヤーエステをオープンしようと思った当時はコロナ禍で、店舗を構えることには不安がありました。
やはりどう転ぶか予想がつきませんし、経営が立ち行かなくなるのは怖いですよね。だから店舗を持つ前にまずは基盤として、集客に力を入れて自分のファンを増やそうと考えました。
美容師の世界では面貸しと言って、美容院の空室やスペースを貸し出すことがあります。
美容院以外のサロンにも、そういうものがないだろうかと、シェアサロンを探し始めました。
そのときにシェアサロンサービスのminoribaさんを見つけたんです。
minoribaさんも「福岡から始めて、これから全国に広げていきます」というタイミングだったようで、その話を聞いて私にとってちょうどいいサービスだなと感じました。
——実際にminoribaを使ってみていかがでしたか。
やはり、時間単位で借りられるのがありがたいですね。お客様が1組しか入らないときなど「この時間だけ」と借りられるのもいいですし、15分単位というのもありがたいです。
多くのシェアサロンでは1時間、1日利用ですが、minoribaさんの場合は短い範囲でも少しずつ借りられるので助かっています。
あと、minoribaはスタッフさんの対応がすごくいいところが大好きですね。備品や予約などの相談に対して、いつもすばやく応じてくださるので助かっています。
——minoribaはどんな人におすすめしたいでしょうか。
持っている技術を活かしたいと思っている方であれば、コロナ禍だからこそ、まずシェアサロンでやってみることをおすすめしたいですね。
店舗を構えるとなると、やはり勇気が要るもの。でもシェアサロンであれば、半年、1年だけなど、自分で期間を決めてやってみることができます。
その期間も大事な実績になりますし、「このくらい実績が積めた」「ファンが増えてきた」と実感できれば、どんどん楽しくなって「もっとこうしたい」と展望が見えてくるかもしれません。
まずは自分のサロンとしてやってみないとわかりませんし、その第一歩にシェアサロンはぴったりだと思います。
イヤーエステは特別な道具が必要になることも多いですが、セラピストやネイリストの方であれば、minoribaさんは設備が充実しているので、すぐに施術ができるのではないでしょうか。
シェアサロンとはいえ、1日借りればできる範囲で統一感を出し、自分の空間が作れますし。そうすれば自分にとっても、お客さまにとっても気持ちよく施術ができると思います。
まずはminoribaさんのような環境があるということを、多くのセラピストさんたちに知ってほしいですね。
イヤーエステの魅力を全国に広げていきたい
——シェアサロンで施術を行う中で意識していることはありますか。
店舗という形ではなく、時間単位でシェアサロンを借りてるので「確実にこの時間帯にやらなきゃ」と常に考えています。
その分、時間を有効活用する意識があるので、1日が充実しているなと思いますね。
施術は1店舗に限らず、天神店か祇園店の2店舗を中心に借りて行っています。選択肢があることで、お客さまにとってより都合がいい方を選んでもらえたらと思っています。
あとはイヤーエステの場合、機器を使うために多くのコードやプラグが必要になるので、配線や動線の確保には気を遣っています。
お客さまが入口を開けて入った瞬間の空間は、やはりすっきりしているほうがいいですよね。
その点、minoribaさんは部屋自体がコンパクトですっきりしているので、そこも気に入っています。
——お客さまはどんなきっかけで来店されるのでしょうか。
イヤーエステティシャンは福岡だけでなく、全国的にも人数がまだまだ少ないんです。
認知度的にもまだ低いのですが、YouTubeやSNSを通じて来てくださる方もいらっしゃいます。
以前、有名なYouTuberの方が、私が指導を受けた協会のイヤーエステを受けた動画を配信されたことがあって。そうした動画を見て来店してくださることもありますね。
「動画を見たんです」という方がたくさん来られたときは、YouTubeの影響力の大きさを実感しました。
動画をきっかけに来られた方も、実際に体験してみたら、想像とは違う気持ちよさがあるとおっしゃいます。
興味を持っていただけたら、まずは一度体験してみてほしいなと思いますね。
——イヤーエステに対する今後の展望はありますか。
数ヵ月に一回、髪の毛が伸びたら切りに行こうと思うのと同じように、定期的に利用していただけるようなサロンになりたいですね。
とはいえ耳の場合、自分の目で見えないのが難しいところ。耳垢はたまりやすい人、そうでない人がいるのですが、違和感がないとなかなか気にしてもらえません。
来店いただいた方には、耳の形状やどういうタイプかはお伝えさせていただくので、月に一度など、ご自身に合ったペースで来ていただけたらと思います。
耳は見えない部分なので、きれいにしたところで誰にも見せることはできません。しかし、耳の中という目に見えない部分まできれいにするのは、それだけ自分を大切にすることにつながります。
もちろん、とことんリラックスしたい方にもぜひご利用いただきたいです。こうしてイヤーエステの魅力を、少しずつ広げていけたらと思っています。
店舗を持つかどうかは検討中ですが、このまま店舗を持たずに出張ベースで続けていくのもいいなと考えていて。
minoribaさんが全国にあれば各地をまわりやすいですし、キャンピングカーで「あなたの街に伺います」なんて形もおもしろいですよね。
そうして全国に、イヤーエステを広げていくことも視野に入れて、今後も施術を続けていきたいと思っています。
「まずはminoribaを活用して挑戦を」独立を考えるセラピストへアドバイス
——今後、独立を考えているセラピストへアドバイスをお願いします。
minoribaさんなら、すぐに施術ができるような設備が整っています。
「やってみたいな」という想いがあれば、まずはminoribaさんのサポートを受けながら始めてみて、それから具体的なことを考えてみてもいいのではないでしょうか。
店舗によって雰囲気や空気も違うので、実際に見学してイメージしてみるのも大切です。
「居心地がいいな」「この空間なら、こんな施術ができそうだな」と考えてみて、提供できそうと思ったら挑戦していいと思います。設備はそろっているので、安心して始められるはずです。
成功するか失敗するかは誰にもわかりませんし、正直私個人としては、自分の中の成功が何か、まだわからないんですよね。
それよりも、その空間で自分が楽しみながら、お客さまにいい施術を提供できたら嬉しいと思っています。
お客さまを素敵にお迎えするための一つの選択肢がminoribaさんの空間です。独立を考えている方は、ぜひ挑戦してみてほしいです。
——最後に、minoribaに期待することはございますか。
最初にminoribaさんにお会いした際「全国にシェアサロンを展開していきます」とおっしゃっていたとおり、今全国にすごい勢いで店舗が広がっていますよね。
私も各地をまわって、まだイヤーエステを知らない人のところで施術を提供してみたいですし、出張先にminoribaさんのシェアサロンがあると安心できるので、どんどん広がっていったら嬉しいなと思います。
強いていうなら、ゆくゆくはヘッドスパやシャンプーなども施術メニューに取り入れたいと思っているので、施術ベッドのほかにシャンプー台があるスペースが増えたら嬉しいです。
インタビューを終えて
自身が味わった感動を多くの人に伝えたいと、イヤーエステティシャンになることを決めた黒川さん。
美容師としての長年の経験を活かした施術を通し、minoribaを活用しながらその魅力を伝え続けています。
今後もminoribaは、シェアサロンを中心に活動される黒川さんのようなセラピストが、いっそう活躍できるサービスを目指していきます。