毛髪・健康・美容分野で幅広い事業を手がける株式会社アデランスが展開するトータルビューティブランド「BeauStage」は、美容サロンや美容・健康に関する商品を提供しています。
レンタルサロンサービス「minoirba」を運営する株式会社Bullsと同社は2022年3月より連携を開始し、シェアサロン「minoriba BeauStage 新宿店」を提供開始。現在では週に何度も利用するリピーターが出るほどの人気店舗になっています。
「BeauStage」が新規事業としてシェアサロン展開へ踏みきった背景には、株式会社アデランスが個人事業主のセラピストと繋がりを作りたいという意図があったとのことです。
今回は、株式会社アデランス ビューティ&ヘルス事業推進部の若山様に、シェアサロンの展開をスタートした経緯や今後の展望、「minoriba BeauStage 新宿店」の魅力について伺いました。
「BtoCからBtoBへ」サロン提供を通じて個人事業主との繋がりを創出
――まず、アデランス「BeauStage」の紹介をお願いします。
当社のコア事業は「アデランス」「レディースアデランス」などで展開しているウィッグ、増毛・育毛に関するサービスです。
そして新規事業として、新たな美と健康のトータルビューティブランドとして2016年から「BeauStage」を展開しています。同ブランドのメイン事業は、眉毛専門サロン、美髪エステなどのトータルビューティサロンの提供です。全室個室の上質なプライベート空間を提供し、プライバシーを守りながら、お客様にとって特別な時間を過ごして頂けることが、当社サロンの最大の特徴です。
「BeauStage」の新たな挑戦として、当社が持つ個室のサロン空間をシェアサロンとして提供することを始めました。自社の持つサービスを他分野でさらに生かしていくことで、全国約420店舗(10月31日時点)あるコア事業とは別に、「BeauStage」をもう一つの柱として発展させる狙いがあります。
――シェアサロン展開を決めたきっかけについて教えてください。
当社はBtoC事業が中心ですが、経営戦略上、BtoB領域への進出も重点テーマとなっています。その第一歩として、個人事業主やサロンオーナーの方との繋がりを増やしていきたいと考えておりました。それが「BeauStage」の店舗をシェアサロンとして展開することを検討し始めたきっかけです。
そうは言っても過去に無い取り組みだったことから、当社だけではシェアサロンの提供に踏み切れない部分もありました。そんなタイミングでBullsさんからシェアサロン提供についてお声掛け頂き、「minoriba BeauStage 新宿店」として提供することを決断しました。
――個人事業主との繋がりを、事業にどのように繋げていく予定ですか?
当社はコア事業でも代理店制度を導入し、ヘアケア商品やその他の美容商品の取り扱いも行い、個人事業主の方に活用頂けるサービスを展開しています。まずはそうした取り組みを、美容業界内でより周知していきたいです。
シェアサロンの利用をきっかけに、個人事業主の方にアデランスの事業を知って頂き、実際に取り扱って頂く。そうした美容事業内での共栄の形を少しずつ構築していくことで、徐々にBtoB事業を拡大していくことができればと考えています。
シェアサロンでも最大規模の上質なプライベート空間を提供
――「minoriba BeauStage 新宿店」の魅力を教えてください。
大きく分けて3つの魅力があります。
1点目は新宿3丁目という「好立地」です。駅から徒歩約1分とアクセスが良く、セラピストの方もお客様にもご利用頂きやすくなっています。
2点目は「洗練された空間」です。清潔感のある落ち着いた雰囲気の個室で、プライベートな時間を満喫して頂ける点です。また、1店舗に5部屋完備しているのはシェアサロンの中でも最大規模です。
3点目は「スタッフが常駐」していることです。何かあったときにもその場ですぐに対応できる体制を整えており、安心してご利用頂けます。
――「minoriba BeauStage 新宿店」を利用されている方の職業の特徴やトレンドはありますか?
ご利用者様のサービス属性としては、マッサージやセラピーがメインです。使い方の特徴としては、見学無しでの予約が多い印象です。当日でも簡単にポンと予約して使って頂ける点が、メリットとして大きく働いているのかもしれません。備品も充実しており、気軽に利用頂ける点もウリです。週3〜4回と利用されるリピーター様もおり、大変嬉しく感じています。
最近のトレンドとしては、鍼灸の利用者様が増えてきている印象です。新しい施術でも今後さらに利用頂きたいですね。
――シェアサロン参入を通じ、セラピストの方にどんな価値を提供していきたいですか。
先ほど申し上げた、「好立地」「洗練された空間」「スタッフ常駐」の3つがそろったサロンを提供していきたいです。特にスタッフが常駐している点については、お客様の意見を直接聞き取りやすいというメリットもあると考えています。利用後に改善点についてご意見を伺い、すぐに反映できるスピード感も価値の一つとなると考えています。
また、アデランスは頭皮や毛髪に関するノウハウと実績が豊富です。シェアサロンの利用を通じて当社と繋がりを持って頂くことが、個人のセラピストの方々の今後の事業の幅を広げる一助となるよう、幅広くサポートできる体制を整えたいです。
シェアサロンを通じて生まれる繋がりを事業全体に最大限活用したい
――シェアサロン事業に関する、今後の展望についてお聞かせください。
「minoriba BeauStage 新宿店」は1店舗に5部屋完備しています。まずはそこが常にフル稼働になる状態を目指したいです。
その後は部屋数を増やしていったり、ネイルサロンの部屋を新たに展開したりと、新しい取り組みをBullsさんと協力しながら進められたらと考えています。また、シェアサロン事業を通じて生まれる個人事業主の方との関係を最大限活かし、当社の事業との繋がりもどんどん広げていきたいですね。
――今後、minoribaに期待することはございますか。
minoribaのように、ブランド名がついたシェアサロンはあまり例がないように感じます。その独自性を最大限活かし「シェアサロンといったらminoriba」「minoribaのシェアサロンなら安心」と、セラピストの方々に思って頂けるようになれば、当社の「BeauStage」によるBtoB事業も相乗的に発展していけると考えています。
当社は「ウィッグといえばアデランス」というイメージが大きいと自負していますので、同じように「シェアサロンといえばminoriba」という存在へと、今後さらに発展していくように一緒に頑張りましょう。
インタビューを終えて
メソッドが詰まった上質なサロン空間を提供することで、個人事業主のセラピストとの繋がりを創出し、BtoB事業を拡大していきたいと今後の展望を語って頂きました。
頭皮や毛髪に関する圧倒的な実績とノウハウを持ち、次の100周年に向けて、美容・健康事業にそのノウハウを活用をはじめた「アデランスならでは」のメソッドがあります。
minoribaはシェアサロン運営を通じ、企業とセラピストの繋がりを生み出す架け橋となれるよう、今後もサポートやサービスを提供していきます。