サロン未経験でいきなり独立できる?ネイリストの独立を成功させる秘訣

ネイルサロンの開業やネイリストの独立は、美容室のように必須の国家資格や経験などが必要ありません。

ネイリストとして無資格でも、サロンワーク未経験でも問題なく開業できるため、美容室などと比べると開業へのハードルが低いのも事実です。しかし、そう簡単には成功できないのがネイル業界です。

本記事では、ネイリストが独立するメリットや成功のための手順、自宅でのネイルサロン開業についての情報をご紹介します。

未経験でも独立は可能

サロン未経験でも独立は可能です。しかし「簡単に成功できる」とは言えません。技術力や顧客対応力、集客スキルが問われる業界のため、事前準備が非常に重要です。

難しいと言われる理由

  • 顧客獲得の課題: 信頼を得るまでに時間がかかる。
  • 技術と経営の両立: 技術だけでなく、経営知識が必要。
  • 資金と時間の制約: 初期費用や開業後の収益安定化までの期間を考慮する必要がある。

サロンワーク未経験者が開業するためのステップ

ここでは、ネイルサロン開業や独立したい方が抑えておくべき手順をまとめています。サロンワーク未経験で開業したいといった方向けに解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

1.資格取得や技術力を高める

ネイリストとしての基礎知識や技術力を身につけるために、専門学校や資格取得を目指すなど、学びの機会を活用しましょう。

実務経験がなくてもネイリストとして独立はできますが、サロンでの経験がない分ネイル技術や知識など別の部分で勝負することが大前提となります。

ネイルの検定資格も開業や独立する上で必須にはなりませんが、サロンでの実務経験がない方にとって資格取得は大きな自信につながるでしょう。

独立したい人が目指すべき資格

ネイリストとして独立を目指す場合、技術や知識を証明するための資格取得は非常に重要です。資格は顧客に信頼感を与えるだけでなく、自身のスキルアップにも繋がります。以下は、独立を目指す人が特に取得を検討すべき資格の例です。

  • ネイリスト技能検定試験
  • ジェルネイル技能検定試験
  • ネイルサロン衛生管理士資格

2.開業資金を準備する

開業や独立には一定の資金が必要です。ビジネスプランを作成し、必要な設備や資材、広告宣伝費などの費用を見積もりましょう。自己資金のほか、銀行からの融資や助成金制度の活用も検討してください。

確実な資金計画を立て、財務面の安定を図ることで安心して施術や経営に専念できます。

3.経営知識を身につける

1人で開業・独立するとしても、経営に関する知識は必須です。予算管理やスタッフの採用・教育、顧客管理などの基本的な経営スキルを学びましょう。実務経験のない方はサロン運営に関するノウハウが学べる、ネイルサロン経営のためのセミナーやネイルスクールのサロン運営コース受講もおすすめです。

個人事業としてミニマムなビジネスがしたいと考えている方も多いかもしれません。しかし、小規模なサロンだとしても経営者としての視点を持ち、効率的なサロン運営を行うことが成功への鍵となります。

4.開業届を提出

開業する場合は、事業を始めてから1ヵ月以内に所轄の税務署へ開業届を提出する必要があります。

提出しなくても法的な罰則はありませんが、確定申告は必須です。確定申告をする際、経費控除のために青色申告を行いたい方は開業届が提出されていることが条件となります。

青色申告は、経費が最大で65万円控除されるため事業を行っている方にとっては大きなメリットです。青色申告を行いたい方は、開業届を忘れずに提出しましょう。

5.効果的な集客方法を検討する

開業後は自分のサロンに合った、顧客を獲得するための集客方法を日々検討しましょう。ネイルデザインの写真をSNSで発信したり、口コミや紹介に力を入れたり、地域のイベントに参加するなど、さまざまな方法を組み合わせて集客を図りましょう。

サロンの特長や魅力をアピールし、ターゲット層を引きつける効果的なマーケティング戦略を展開しましょう。

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資金の目安

ネイルサロンを開業するための資金は、サロンの規模や立地条件によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。

  1. 自宅サロンの場合
    初期費用:約20万円〜50万円
    (主な費用:ネイル用テーブル、椅子、施術用ライト、材料費、宣伝費)
    家賃が不要なため、物件費用はかからず、設備や材料への投資が中心となります。
  2. 小規模店舗サロンの場合
    初期費用:約100万円〜300万円
    (主な費用:店舗賃貸契約、内装工事、施術用家具や機材、材料費、宣伝費)
    賃貸契約時には敷金や礼金が必要となり、これらが初期費用に影響します。
  3. 大規模店舗サロン(スタッフ雇用含む)の場合
    初期費用:約500万円〜1000万円以上
    (主な費用:広い店舗の賃貸契約金、内装工事費、複数の施術台や機材、人件費、広告費)
    スタッフを雇う場合、開業初期に必要な人件費も考慮する必要があります。

資金は、開業前後のキャッシュフローも見越して準備しましょう。資金調達方法としては、自己資金のほかに、融資や助成金を利用する方法もあります。

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ネイリスト独立に使える助成金・支援制度とは?

ネイリストとしての独立は夢を実現する素晴らしいステップですが、初期費用や運営資金が課題になることも。以下は、そうした課題をサポートしてくれる助成金や支援制度の一例です。

1. 小規模事業者持続化補助金

商工会議所が実施しているこの制度は、小規模事業者が行う販路開拓や業務効率化のための取り組みに対して補助金を提供します。例えば、サロンの宣伝用チラシ制作やホームページ作成費用などに利用可能です。補助率は対象経費の2/3、補助額の上限は原則50万円です。

2. 創業支援事業補助金

新規開業を目指す人を対象に、創業時に必要な経費の一部を補助する制度です。自治体によって条件や内容が異なりますが、ネイルサロン開業の際の設備投資費や運転資金として利用できる場合があります。

時間の目安

ネイルサロン開業に必要な準備期間は、一般的に3〜6か月程度です。準備期間は段階的に進め、計画的に進行することが大切です。

  1. リサーチと計画作成(約1〜2か月)
    ターゲット顧客や市場の調査、競合の分析、資金計画の立案などを行います。事業計画書を作成し、開業後の目標を設定します。
  2. 資金調達と準備(約1〜3か月)
    必要な資金を自己資金や融資、助成金で調達します。店舗の選定や契約、内装の打ち合わせも進めます。物件探しや設備購入の準備が必要です。
  3. 店舗準備と宣伝活動(約2〜3か月)
    内装工事や設備の設置、開業前の準備を整えます。同時に、SNSや広告を活用した集客活動を行い、開業日を決定します。

成功するための秘訣

開業後の成功は、事前準備だけではなく、運営中の努力と工夫にかかっています。この章では、長く愛されるネイルサロンを作るための秘訣をご紹介します。

1. リピーターを増やす

顧客満足度を高めることで、リピーターを確保することができます。例えば、施術中の会話を大切にし、顧客の好みや悩みに耳を傾けましょう。また、ポイントカードや次回割引キャンペーンも効果的です。

2. 最新トレンドを取り入れる

ネイルデザインの流行は常に変化しています。技術をアップデートするために定期的にセミナーや講習会に参加し、顧客に新しいサービスを提供できるようにしましょう。

3. ブランディングを意識する

お店のコンセプトを明確にし、SNSや店内インテリアに統一感を持たせることで、他店との差別化を図ります。特に「可愛らし

い雰囲気」「大人向けの落ち着いた空間」など、明確な方向性を示すことが重要です。

4. 経営状況を定期的に見直す

利益率や予約状況を把握し、改善点を常に探しましょう。特に繁忙期と閑散期の売上差を分析し、キャンペーンや新サービスを打ち出す計画を立てると効果的です。

成功のカギは、お客様への細やかな配慮と、自分自身の成長を怠らない姿勢にあります。積極的にチャレンジし続けることが、理想のサロン運営に繋がります。

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よくある質問と回答

開業を検討する際、多くの方が抱える疑問にお答えします。この章では、特によく聞かれる質問をピックアップし、詳しく解説していきます。

Q1. ネイルサロンを開業するのに資格は必要ですか?
A. ネイルサロンの開業自体に資格は不要ですが、技術力を証明するために「ネイリスト技能検定」や「ジェルネイル検定」の取得をおすすめします。また、信頼性を高めるために、衛生管理者資格を持っていると良いでしょう。

Q2. 自宅サロンと店舗サロンのどちらが良いですか?
A. 自宅サロンは初期費用が低く抑えられる一方、店舗サロンは集客力が高くなる傾向があります。予算やターゲット顧客層に応じて選択するのがポイントです。

Q3. SNSの集客はどのように進めればいいですか?
A. 開業前からInstagramやTikTokを活用してターゲットに向けた投稿を行い、興味を引きましょう。また、顧客の施術例をシェアすることで信頼度を高めることも重要です。

Q4. 初期費用を抑える方法はありますか?
A. 中古の機材を購入したり、開業時の助成金を利用することで費用を削減できます。また、知人や友人の力を借りて、宣伝や内装工事を協力してもらうケースもあります。またシェアサロンを利用して、サロンの固定費を削減することもお勧めです。

まとめ: 開業コストを抑えたいならシェアサロンサービスも検討しよう

ネイリストの独立・開業は、自分だけのネイルサロンを作り、収入を増やし、時間に縛られずに働くことができる魅力的な選択肢です。

サロン経験がない方や自宅でのサロン開業を考えている方でも、資格や技術力の向上、経営知識の習得、効果的な宣伝・集客、助成金の活用など、成功するためのポイントを押さえましょう。

さらに、リスクを抑えながら開業をスタートするためには、シェアサロンサービスの活用も検討してみてください。

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この記事を書いた人:斎藤あや|ネイリスト

ネイリスト歴6年。セルフネイラーから独学でネイリスト検定3~1級までを取得。都内の大手サロンから個人サロンまで3社を経験し、現在は美容分野中心のWebライターとして活動中。1児の母。

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