鍼灸院開業までの道のり:必要なものとその準備方法

自分の鍼灸院を開業したいと考えていますか?

鍼灸院を開業するには、さまざまな要素が必要となります。本記事では、鍼灸院を開業するために必要なものを詳しく解説し、あなたの夢の実現をサポートします。

鍼灸院開業に必要なもの

鍼灸院を開業するためには、いくつかの要素が必要となります。それらを理解することで、開業に向けた準備がスムーズに進むことでしょう。

開業資金

鍼灸院を開業するにはまず、開業資金が必要となります。これには、初期設備費、賃貸料、人件費、広告費などが含まれます。

資格と免許

鍼灸院を開業するには、鍼灸師の資格と鍼灸施術を行うための免許が必要となります。これらは、鍼灸院の信頼性と品質を保証するために重要です。

場所と設備

「適切な場所と必要な設備を揃えることも、鍼灸院開業の重要な要素です。ここには、鍼灸院のロケーション選択から、施術用設備の準備までが含まれます。」

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人材

良いサービスを提供するためには、適切なスキルと知識を持つ人材の確保が欠かせません。これは、鍼灸師だけでなく、受付や事務などのスタッフにも当てはまります。

もちろん、自分1人だけで開業することも可能です。

鍼灸院開業に必要な資金の詳細とその確保方法

開業資金は開業の一番のハードルとも言えます。しかし、詳細を把握し、計画的に資金を確保することで、このハードルを乗り越えることが可能です。

開業資金の内訳の理解

開業資金の内訳を理解することは、資金計画を立てる上で重要です。賃貸料、設備費、人件費、広告費など、開業に必要な各費用を詳細に見ていきましょう。

資金の確保方法

資金をどのように確保するかは、開業の成功を左右する重要な要素です。自己資金、ローン、投資家からの資金調達など、さまざまな方法が存在します。どの方法が自身のビジネスに最適かを見極めましょう。

鍼灸院開業に必要な資格と届出

鍼灸院を開業するためには、鍼灸師としての資格と届出が不可欠です。

国家資格の取得

鍼灸師になるには、「はり師」と「きゅう師」の二つの国家資格が必要です。これらの試験を受けるには、文部科学大臣の認定した学校、厚生労働大臣又は都道府県知事が認定した養成施設で3年以上、必要な知識と技能を修得することが求められます。

なお、はり師ときゅう師の資格は共通点が多く、養成施設で学ぶ場合、はり治療・きゅう治療ともに教えているため、卒業時には両方の受験資格が得られます。はり師試験ときゅう師試験を同時に受験する場合は、共通科目について一方の試験が免除されます​。

保健所に開業届を提出

鍼灸院を開業する前に、保健所に開業届を提出する必要があります。開業届には施設の住所、設備、鍼灸師の資格証明などの情報を記載します。

鍼灸院の場所と設備の選択

開業のためには、適切な場所の選択と設備の確保が必要です。これらの要素は、クリニックの機能性と顧客体験に直接影響します。

場所の選択

場所はビジネス成功の鍵となる要素の一つです。アクセス良好な場所、顧客のニーズに応えられる地域などを検討しましょう。

また、患者のご自宅に出張したり、シェアサロンなどを使って開業する場合もあります。

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必要な設備

鍼灸師が施術を行うためには、以下のような設備が必要となります:

  • 治療ベッド:患者がリラックスして治療を受けられるような治療ベッドが必要です。
  • 鍼(ハリ)と灸(キュウ)の器具:患者に施術を行うための鍼や灸の器具が必要です。これらの器具は衛生的に管理され、一部は使い捨てのものもあります。
  • 消毒用具:器具の消毒や患者の皮膚の消毒に使用するための消毒用具が必要です。
  • 暖房器具:灸のための暖房器具が必要です。
  • 治療用チェア:患者が座って治療を受けられるような治療用チェアが必要な場合もあります。

人材の確保と育成

鍼灸院の運営には、信頼できる人材の確保と育成が重要です。適切な人材を見つけ、育てるための具体的な方法をご紹介します。

人材の募集

鍼灸院の運営には、様々な役割を果たす人材が必要です。鍼灸師、受付スタッフ、クリーニングスタッフなど、適切な人材をどのように募集するかについて解説します。

人材の育成と指導

人材を確保した後は、彼らのスキルと知識を向上させるための育成が重要となります。継続的な教育とトレーニングを提供することで、鍼灸院のサービス品質を維持し、顧客満足度を高めることができます。

まとめ:鍼灸院の開業は準備が大切!

鍼灸院を開業するためには多くの要素が必要です。開業資金、資格・届出、場所と設備、そして信頼できる人材がそれです。

ただし、鍼灸師の中には鍼灸院の開業ではなく自宅や出張、また、シェアサロンを利用して施術を行っている人もいます。まずは副業としてシェアサロンを活用して鍼灸師のお仕事を始めてみるのもおすすめですよ。

実際に店舗を構える前にシェアサロンを活用して施術を行われていた鍼灸師さんのインタビュー記事はこちら(「独立前に下積みして、自信をつけることが大切」美容鍼灸サロン「Lune」池田院長