リラクゼーションサロンの独立&開業前に知っておきたい6つの基礎知識!

シェアサロンを利用してリラクゼーションサロンを開業したいと考えているけれど、何から手を付ければいいのかわからない・・・とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

リラクゼーションサロンを開業するために、まずは開業のための基本的な知識を身に着けて、リラクゼーションサロン開業に向けてできることから準備を勧めていきましょう。

今回は、リラクゼーションサロン開業を検討している方へ向けてサロン開業に関する基礎知識や必要な資格、開業までの手順を詳しく解説していきます。

開業について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • リラクゼーションサロン開業で知っておきたい基礎知識
  • サロン開業初心者が開業するために必要なポイント
  • リラクゼーションサロン開業までの手順

リラクゼーションサロンの独立&開業前に知っておきたい6つの基礎知識

リラクゼーションサロン開業で知っておきたい基礎知識は以下の6つです。

  • リラクゼーションサロンのサービスの種類
  • リラクゼーションサロンの形態
  • リラクゼーションサロンに必要な資格
  • 開業に必要な資金
  • 開業に必要な準備
  • 施術以外の仕事

リラクゼーションサロンを開業するために必要な基礎知識なので、しっかり理解しておきましょう。

①リラクゼーションサロンのサービスの種類

リラクゼーションサロンの代表的なサービスを5つ紹介します。それぞれのサービスの特徴を理解し、自分のサロンに導入するメニューを検討しましょう。

  • マッサージ
  • アロマテラピー
  • リンパマッサージ
  • リフレクソロジー・足ツボ など
  • ストレッチ

マッサージ

マッサージとは体をさすったり揉んだりする施術です。肩や腰、腕、足などの筋肉の硬直を和らげ、血行を促進させます。リラクゼーションの中で特に多いサービスです。

マッサージには、あん摩マッサージ指圧という国家資格が必要なマッサージもあります。一般的なマッサージのリラクゼーションサロンでは、法に触れないように「マッサージ」という言葉を使わず「ボディケア」などの呼び方をしています。

アロマテラピー

アロマセラピーとは植物から抽出した香り成分の精油「エッセンシャルオイル」を使用し、心身の健康や、リラクゼーション、ストレス解消を促す自然療法です。

いくつかのエッセンシャルオイルを組み合わせ、ボディトリートメントをおこないます。

リンパマッサージ

リンパマッサージとは、リンパにそって手でマッサージをおこない、リンパ節に溜まった老廃物や水分を排出する施術方法です。

リンパマッサージは血行をよくすることでむくみを改善するほかに、ストレス解消やリラックス効果を期待できる人気のマッサージです。

リフレクソロジー・足ツボ など

リフレクソロジーとは、足や手の反射区を刺激し全身の機能を整える技術です。内臓の疲れを和らげる効果が期待できます。足つぼは足裏にあるツボを刺激して、全身を整える施術です。手や足の施術のみではなく、顔や頭、全身のメニュー展開をしている店舗もあります。

ストレッチ

リラクゼーションサロンの中で近年増えているのがストレッチです。ストレッチとは、筋肉や関節を伸ばして、柔軟性を高め関節の可動域を広げることです。筋肉の緊張がほぐれる・血行が良くなる・柔軟性が高まる・リラクゼーション効果などの効果が期待できるため、人気が高まっています。

また、整体やマッサージなどと組み合わせて相乗効果を生む施術を行っている店舗もあります。

②リラクゼーションサロンの形態

リラクゼーションサロンを開業するなら、自分のライフスタイルやコンセプトに合わせて開業形態を検討する必要があります。主な開業形態は、以下の4つです。

  • 自分のお店を持つ
  • 自宅で行う
  • シェアサロンやレンタルサロンを借りる
  • フランチャイズに加盟する

それぞれどのような特徴やメリットがあるのかを知って、自分に合った開業方法を検討しましょう。

自分のお店を持つ

リラクゼーションサロンの開業を目指すなら、テナント型の賃貸やマンション型の賃貸を借り、自分のお店を持つことを目指す方がほとんどでしょう。

物件の獲得費用や内装工事費用などのまとまった費用が必要になるため、事前準備が重要です。

自宅で行う

自宅の空きスペースを利用して施術に必要な改築を施し、用意した施術スペースへお客様を迎える自宅サロンも多く見受けられます。

自宅スペースを利用するため、テナントを借りるよりも開業費用が抑えられるのが特徴です。

シェアサロンやレンタルサロンを借りる

自分の店舗を構えずに、シェアサロンやレンタルサロンを利用して開業する方法が近年注目されています。

まとまった開業資金を用意しなくても、月額費用や利用した時間分の料金を支払うだけで本格的なサロンスペースを利用できるのがメリットです。

フランチャイズに加盟する

リラクゼーションサロンでは自分でサロンのブランドを作らず、大手サロンのフランチャイズに加盟して開業するスタイルを選ぶ方も多いようです。

資金の援助をしてくれたり、大手サロンならではのノウハウを伝授してくれたり、あらゆる面で開業支援してくれるのがメリットです。

③リラクゼーションサロンに必要な資格

リラクゼーションサロンを開業するには、業種によっては取得必須な資格も存在します。

自分の開業したい業種のサロンではどのような資格が必要になるのか、しっかりとチェックしていきましょう。

国家資格が必要な場合もある

リラクゼーションサロンの業種によっては、国家資格が必要な場合もあります。

国家資格が必要な施術を無資格で行ってしまうと、営業停止になってしまいますので決して行わないようにしましょう。国家資格が必要な業種は次の通りです。

  • あん摩マッサージ(あん摩マッサージ指圧師)
  • 鍼(鍼師)
  • お灸(灸師)
  • 整骨・接骨院(柔道整復師)

これらの施術は国家資格がなければ提供できない施術サービスです。

また、無資格の方はこれらの施術を連想させるような広告を謳うことも禁止されています。

民間資格を取得する人も多い

国家資格ではなく、民間の資格を積極的に取得して知識や技術のアピールをするセラピストも多いようです。

お客様としても目に見えて「こんな知識や技術があるんだな」という証明になるため、安心してサービスを受けてもらえたり集客につながったりするメリットがあります。

リラクゼーションサロンでよく取得されている人気の民間資格は次の通りです。

  • AEAJアロマセラピスト
  • JREC 日本リフレクソロジスト認定機構資格
  • 日本ヘッドセラピスト認定協会
  • リンパリファインセラピスト

自分のサロンの強みとなる民間資格を取得することで、さらなる知識や技術の向上を目指しましょう。

④開業に必要な資金

リラクゼーションサロンの開業にはどれくらい費用がかかるのか、事前に把握しておく必要があります。

ここでは、開業にかかる費用について初期費用・運営費用の両面から解説していきます。

開業資金で不安のある方はぜひ参考にしてください。

初期費用

賃貸のテナントを借りる場合、開業する際の初期費用は平均300~500万円といわれています。

テナントを借りる際はまず物件を取得するために2~3ヵ月分の家賃が初期費用としてかかり、さらに仲介手数料がかかるケースが多いでしょう。

物件を取得できても今度は内装工事の費用がかかってくるため、用意できる開業資金によって確保できる物件も異なります。

自宅で開業する場合は、平均100万~200万円といわれています。

自宅スペースを利用するため、物件の取得費用がかからないことで費用は大幅に抑えられるでしょう。

内装工事のような大がかりな改装が必要なければ、ほとんど費用がかからない方も多いようです。

シェアサロンの場合は、平均10~20万円といわれています。

シェアサロンの場合は家賃が発生しないため、初期費用はほとんどかからないといっていいでしょう。

お客様の施術に使う商材の調達や、集客のための費用が主に開業資金の内訳となっています。

運営費用

リラクゼーションサロンの運営費用は、物件や雇用するスタッフ数などサロンの規模によって変動します。

以下は、売り上げに応じた運営費用の目安の数字です。運営費用のイメージがつかめない方は自分の毎月の売上と照らし合わせて参考にしてみるといいでしょう。

  • 家賃:売上の10%(営業3日間の売上で支払える金額)
  • 人件費:売上の40〜50%
  • 水道費・光熱費:売上の2〜3%
  • 広告費:売上の8%前後
  • 消耗品費:2〜5%

サロンが開業してすぐに利益を出せる保証はないため、毎月かかる固定費用の3~6ヵ月分を運営費用として事前に準備しておくのがおすすめです。

ちなみに、固定費用とはサロンを経営する上で毎月必ずかかる家賃や人件費、光熱費などが当てはまります。

⑤開業に必要な準備

リラクゼーションサロンの開業前に必要な準備を知っておきましょう。開業に必要な準備は以下の3つです。

  • 店舗や設備
  • 採用や教育
  • 開業届を出す

以下で、開業準備それぞれの行程について詳しく解説します。

店舗や設備

リラクゼーション開業をするには、店舗や設備の準備が必要です。店舗は、貸店舗や居抜きレンタル、自宅で開業する方法の他に、シェアサロンを利用する方法があります。店舗の立地は集客に大きく影響するため、慎重に検討しましょう。

店舗準備と並行して、リラクゼーション開業に必要な設備を整える必要があります。シェアサロンを利用する際も、足りない設備がないかチェックしておきましょう。

採用や教育

リラクゼーションサロン開業の際に従業員を雇用する場合は、前もって採用や教育の準備が必要です。開業後の人件費にも関わるため、従業員の採用・教育は計画的におこないましょう。

サロンをオープンしてからすぐに接客と施術ができるスキルが必要なため、教育には力を入れて取り組みましょう。

開業届を出す

リラクゼーションサロンが無事にオープンしたら、開業届の提出を忘れずに行いましょう。

原則として、開業してから1ヵ月以内に開業届を提出する決まりになっています。特に1ヵ月の期限を過ぎたからといって罰則があるわけではありません。

しかし、経費が最大65万円控除が受けられる「青色申告」が適用されるためには、開業届が必要になります。

青色申告を適用されることで様々な節税のメリットもあるので、開業届は確実に提出するようにしましょう。

⑥施術以外で必要になる仕事

リラクゼーションサロンを開業すると、オーナーは自分自身です。施術だけでなく、お店を経営・管理する業務が必要になります。

施術以外で必要になる仕事は以下の5つです。

  • 予約管理業務
  • 売上管理業務
  • 集客業務
  • 施術メニューの開発
  • 消耗品購入

それぞれの業務について、以下で詳しく解説していきます。

予約管理業務

予約の管理業務はお客様の満足度につながる、とても重要な業務です。予約管理を徹底することで、お客様をお待たせしない、お客様の好きな時間に予約が取りやすいという状況になり、リピートにつながりやすくなります。予約管理ツールを利用することで、効率的に管理することが可能になります。

売上管理業務

リラクゼーションサロン開業をすると、売上管理業務も重要です。経営は利益をどれだけ残せるかが重要なため、日々の売上管理はおざなりにはできません。

月の売上から経費を引くとどのくらいの利益が残るのか、少しでも多くの売上を獲得するにはどうすればいいのかなどを細かく決め、日々の状況把握と改善が必要です。

集客業務

新規獲得のために集客業務は必要です。サロンを開業しても、見込み客に認知されなければ来店につながらないからです。

集客はネットを活用する方法が有効ですよ。ホームページ、ホットペッパー等のポータルサイトの活用、SNS運用などがあげられます。

施術メニューの開発

施術メニューの開発は、ターゲットのお客様に喜んでいただけるものが良いでしょう。お店のコンセプトに沿ったメニューの開発も心がけたいですね。

季節にあったメニュー作りやお客様の悩みを解消するようなメニュー開発は、お客様を飽きさせないために重要な業務です。

消耗品購入

消耗品の購入も忘れずにおこないましょう。消耗品の在庫管理は、見落としがちなポイントです。消耗品が無いと、お客様にご迷惑がかかることがあるので抜けなくチェックしてくださいね。

リラクゼーションサロン独立&開業の注意点

リラクゼーションサロンを開業するには少なからずリスクがあることも知っておきましょう。リラクゼーションサロン開業の際の主な注意点は以下の2つです。

  • 競合が多い
  • 施術以外の業務負担が大きくなる

それぞれのポイントについて詳しく解説しますので、リラクゼーション開業の前にしっかり確認しておきましょう。

競合が多い

リラクゼーションサロンの開業は他の業種に比べると開業のハードルが低く、新規参入しやすい分野です。そのため競合が多いことがデメリットの一つです。

同じエリアに競合他社が存在しているケースも多くあります。他店との差別化を図り、何に特化したサロンなのかをわかりやすく示すことが重要です。

施術以外の業務負担が大きくなる

施術以外の業務負担が大きいことも、リラクゼーションサロン開業のデメリットのひとつです。個人でサロンを開業する場合は、施術以外の業務をすべて一人でおこなわなくてはいけません。常に効率化を意識していないと、手が回らなくなる可能性があります。

施術以外の業務も仕事だと認識して、スケジュール管理を徹底することが重要です。

未経験者や初心者がリラクゼーション開業で成功するために必要な4つのポイント

リラクゼーションサロンを開業するとき、最初は誰しも初心者です。なるべく失敗を抑えて成功へ導きたいものですよね。

リラクゼーションサロン開業を成功させる4つのポイントについて解説します。

リラクゼーションサロン開業初心者が成功するためのポイントは以下の4つです。

  • 徹底的に小さく始めている
  • 黒字運営できるように事業プランを考えている
  • ブレないコンセプトを決めている
  • 他店との差別化をしている

リラクゼーションサロンの開業で、経営方針に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

①徹底的に小さく始めている

開業サロン初心者が成功するための1つ目のポイントは、とにかく徹底的に小さく、コストを抑えて運営を始めることです。シェアサロンを利用したり、最低限の設備・商材を揃えるだけで営業をスタートさせましょう。

サロン開業をしてから固定客を獲得するまでは、小さく始めることをおすすめします。

②黒字運営できるように事業プランを考えている

開業サロン初心者が成功するための2つ目のポイントは、黒字経営ができる事業プランを考えていることです。初期費用と運営費用、利益見込みを予測して、少しでも早い段階で黒字運営をするための施策を考える必要があります。

コストを抑えることと、利益をあげるために何をすべきか、日々チェックしながら行動するようにしましょう。

③ブレないコンセプトを決めている

ブレないコンセプトを決めることも、開業サロンを成功させるには重要なポイントです。コンセプトの軸をしっかりと決めることで、お客様に魅力を感じてもらえるサロンになります。

コンセプトが途中でぶれてしまうと、なかなか継続して通って頂けません。下手に流行を取り入れてコンセプトを決めるより、自分の持ち味は何なのか、どんな悩みを解決できるのか考えてコンセプトを決めましょう。

④他店との差別化をしている

他店との差別化をすることが、開業サロンを成功させるための最後のポイントです。他店にはないオリジナリティがあると、お店を選んでもらいやすくなります。

予約のスムーズさや、接客や施術の質、オーナーの人柄など、他店と違いを出すことができるポイントはたくさんあります。

リラクゼーションサロンの開業にはシェアサロンがおすすめ!

リラクゼーションサロン開業にはシェアサロンの利用がおすすめですよ。理由は以下の5つです。

  • 低リスクで開業できる
  • 利益を残しやすい
  • 未経験者でも始められる
  • 必要な時に必要なだけ借りられる
  • 好立地で開業できる

低リスクで開業できる

リラクゼーション開業にシェアサロンがおすすめの理由の一つは、低リスクで開業できることです。

店舗を借りて開業する場合や自宅サロンで営業する場合は、家賃や改装費用などの初期費用がかかります。開業費用が比較的低いと言われているリラクゼーションですが、備品や設備を整えると、それなりの費用と手間が必要です。

シェアサロンを利用すれば、家賃や光熱費などの固定費がかかりません。営業に必要な備品や設備も整っているため、低リスクでリラクゼーショサロン開業ができます。

利益を残しやすい

リラクゼーションの開業にシェアサロンを利用すると、利益を残しやすいのが嬉しいポイントです。現在お勤めのセラピストは、基本給に歩合手当が付く給料体系かと思います。また業務委託契約の人は、売り上げの約50%程が手取りになる場合が多いです。

リラクゼーションは利益率が高いため、シェアサロンを利用することで、雇用契約や業務委託契約を結ぶより、大幅に手取り額を増やせる可能性がありますよ。

未経験者でも始められる

リラクゼーション開業には、特別な資格が不要です。シェアサロンを利用すれば、リラクゼーションを手軽に開業できるため、経験の浅い人でも、施術経験を積みながら営業できます。実際に施術しながらオーナーとしてサロンを経営できるのは、シェアサロンの大きなメリットの一つです。

必要な時に必要なだけ借りられる

リラクゼーション開業にシェアサロンがおすすめの4つ目の利用としては、必要なときに必要なだけ借りられることです。いきなり開業するのではなく、副業として個人サロンを始めて、少しずつビジネスを大きくしていきたい人にとってはメリットが大きいです。

副業としてリラクゼーションサロンを始めるために貸店舗や賃貸物件を契約するのは、ハードルが高くなかなか難しいでしょう。

一方でシェアサロンは1時間1000円〜と短時間でも使用できるため、空いている時間や本業のお休みを利用して、副業としてサロン経営を始められます。必要なときだけサロンを営業できるのは、シェアサロンならではの強みです。

好立地で開業できる

シェアサロンの多くは駅の近くなどの好立地のため、集客するのにハズレを引きにくい場所に存在します。それはシェアサロン事業社が、採算が合う場所を選定しているためです。

好立地の場所に店舗を借りるには高い家賃を払う必要があるため、個人サロンの場合は負担が大きくなってしまいます。

シェアサロンを利用してリラクゼーションサロンを開業すれば、好立地の場所に低価格でサロンを構えることが可能です。また、シェアサロン事業社がどのような場所を選んでいるか勉強する視点でも活かしたいポイントです。

まとめ

リラクゼーションサロンを開業する際に知っておきたい基礎知識について解説しました。

リラクゼーションサロンの開業は、なるべく初期費用を抑えながら始めるのが成功への近道だといわれています。

開業資金が大幅に抑えられることから、シェアサロンの利用は独立・開業を目指すフリーランスのセラピストにおすすめです。

月額費用や使った時間分の料金のみを支払うだけで本格的なサロンスペースを使えるため、開業前の準備期間として利用されているセラピストの方も多くいらっしゃいます。

是非うまくシェアサロンを利用して、自分だけのリラクゼーションサロン開業に挑戦してみてくださいね。