本記事では、エステティシャンとセラピストの違いについて紹介します。働き方や目指し方についても解説しているので、エステティシャンとセラピストを目指している方はぜひご覧ください。
エステティシャンとセラピストの仕事内容の違い
美容に携わる仕事をイメージした時に、エステティシャンとセラピストを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
エステティシャンとセラピストは似ているようで、仕事内容が異なります。
ここからは、エステティシャンとセラピストの仕事内容の違いを紹介します。
エステティシャンの施術内容/種類
エステティシャンの仕事内容は、主にハンド・マシーン・ハンド&マシーンの3つです。
ハンド施術は、マシーンを用いず手技のみで施術を行う方法です。痩身エステ目的だけでなく、リラクゼーション効果を目的としても使用されます。
マシーン施術は、EMSやラジオ波などを用いて痩身エステ目的で行われます。脂肪をもみほぐしたり、筋肉へアプローチしたりなど、さまざまな施術が可能です。
マシーン&ハンドは、手技とマシーンを組み合わせて施術を行います。
エステティシャンは、ハンド・マシーン・ハンド&マシーンのいずれかの施術を使ってお客様の悩みを解決します。
セラピストの施術内容/種類
セラピストの種類は、主にボディセラピスト・メディカルセラピスト・心理セラピスト・リラクゼーションセラピスト・エネルギーセラピスト・フードセラピストの5つです。
美容に携わるような仕事をしたい方は、ボディセラピストやリラクゼーションセラピストがおすすめです。
エステティシャンとセラピストの働き方の違い
エステティシャンとセラピストは、働き方にも違いがあるため、事前に理解しておくことが大切です。
ここからは、エステティシャンとセラピストの違いについて紹介します。
給料・待遇
エステティシャンとセラピストは、サロン等に正社員で勤務した場合、年収300万〜400万ほどの収入が見込めます。
なかには、歩合制やインセンティブ制度を取り入れている職場もあるため、売上成績が良いほど収入アップが期待できるのも特徴です。
また、フリーランスやサロン開業など独立することで、収入や待遇も変わってきます。
働きやすさ
エステティシャンとセラピストはどちらも、正社員、パート、フリーランス、サロン開業など様々な働き方から選ぶことができます。
自宅の一部を使用してサロンを開業することもできるため、自分のライフスタイルに合わせて働くことができるのがポイントです。
働ける施設や就職先
エステティシャンは、主にエステサロンやホテル内のサロンに勤務しますが、温泉施設やスパなどの施設でも就業することが可能です。
セラピストは、セラピーサロンやアロマショップ、ホテルや温泉施設など様々です。
実際の就業者数
・エステティシャン:115,660 人
・アロマセラピスト:365,770 人
出典:平成27年国勢調査
就業者数は、エステティシャンよりもセラピストの方がが多い傾向があります。
セラピストは、ボディセラピスト・メディカルセラピストなど様々な選択肢があるためではないでしょうか。
エステティシャンとセラピストになる方法
エステティシャンやセラピストを目指したいけれど、なにから始めたら良いのかわからないという方も多いですよね。
ここからは、エステティシャンやセラピストの資格取得方法や目指し方について紹介します。
どちらも資格は必須ではない
エステティシャンもセラピストも資格を持たずに働けます。
しかし、サロンや施設によっては、資格を持っていると優遇されることもあるので、資格を取得しておいて損はありません。
また、資格は知識や技術の証明にもなるため、顧客を獲得しやすくなるなど有利に働くこともあります。
資格の種類と取得方法
資格を取得する場合は、民間団体が運営するスクールや通信スクールで取得できます。サロンでの実務経験が必要になる資格もあるので、事前にチェックしておきましょう。
エステティシャンとセラピストによって資格の種類が異なるので、詳しく紹介します。
エステティシャンに人気の資格
エステティシャンに人気の資格の中には、以下の3つがあります。
- AJESTHE認定エステティシャン(一般社団法人 日本エステティック協会)
- AEA認定エステティシャン(一般社団法人 日本エステティック業協会)
- CIDESCO(シデスコ)国際ライセンス
AJESTHE認定エステティシャンは、指定のスクールで規定時間コースを受けるか、実務経験が1年以上ある方に、受験資格が与えられます。
AEA認定エステティシャンは、資格によって受験資格が異なりますが、スクールでの研修や実務経験が必要です。
CIDESCOは、高い技術や知識を持ったエステティシャンのみに与えられる国際資格です。スクールでの研修や実務経験が必要になります。
セラピストに人気の資格
セラピストに人気の資格の中には、以下の3つがあります。
- アロマテラピーセラピスト
- スピリチュアルセラピスト
- ヨガセラピスト
アロマテラピーは、様々な団体が資格を提供していますが、日本アロマ環境協会(AEAJ)やIFA国際アロマセラピスト連盟が有名です。
アロマの種類や正しい使用方法、法律など様々な知識を学べます。
スピリチュアルセラピストは、心理学や占いについて学ぶことができます。
ヨガセラピストは、日本ヨガメディカル協会による資格で、ヨガを人に教えるための知識を身につけることが可能です。
学校や学費
エステティシャンやセラピストとして職に就きたい方は、スクールや講座に通うことが多いようです。
スクールによって受講期間は異なりますが、多くの場合は3ヶ月〜1年程度が主流です。
講座を終了すると同時に、資格を取得できることもあるので 、気になる資格をチェックしてみてください。
学費は、10万円〜30万円など幅があります。
様々なエステティシャンやセラピスト向けの講座があり、学費も異なるので事前にリサーチしておくのがおすすめです。
エステティシャンやセラピストとマッサージ師の違い
エステティシャンやセラピストとマッサージ師は似ているようで、資格や目的が異なります。
エステティシャンやセラピストは無資格でも働くことができます。しかし、マッサージ師は「あん摩マッサージ師」という資格が必要です。
あん摩マッサージ師の資格を取得するためには、専門機関で3年以上勉強し、国家資格に合格しなくてはなりません。
ほかにも、エステティシャンやセラピストは、お客様を美しくしたり、癒やしたりするのが目的ですが、マッサージ師は体の不調を整えるのが目的です。
どっちに向いてる?エステティシャン&セラピスト
働く上で、自分がエステティシャンとセラピストのどちらに向いているのか気になりますよね。
ここからは、それぞれの職業に向いている人の特徴を紹介します。
美容に関わりたいならエステティシャン
フェイシャルエステや痩身エステなど、美容に関わりたい方はエステティシャンがおすすめです。
美容に関する知識や技術は日々アップデートされるため、スキルを磨いていく必要があります。
正確な知識や技術にプラスし、接客力を身につければリピーターが増え、高収入を期待できるのが特徴です。
身体の癒しに関わりたいならセラピスト
セラピストは、マッサージやアロマなどを使用して内面をケアしていく職業です。メンタル面も含めた癒やしを提供したい方は、セラピストがおすすめです。
アロマをはじめ、ヨガやメンタルなど様々な分野に分かれているため、自分に合ったスタイルを見つけやすくなっています。
美容業界で働くその他の選択肢
美容業界を目指している方は、エステティシャンやセラピスト以外にも以下のような選択肢があります。
- メイクアップアーティスト
- アイリスト
- ネイリスト
- 美容部員
ここからは、上記の職業について詳しく紹介します。
メイクアップアーティスト
メイクアップアーティストは、お客様の希望に合わせてヘアスタイルやヘアメイクを施します。
撮影現場や結婚式場などが職場になります。花形とされているのは、芸能関係の仕事で、華やかですが、過酷な一面もあるようです。
専門学校を卒業して就職するケースもあれば、美容師から転身する方も多く、様々な働き方を叶えられるのが特徴です。
アイリスト
アイリストは、マツエクやまつげパーマなどを行います。使用する薬剤や道具の安全性を身につけるために、国家資格が必要になっています。
専門学校で骨格資格を取得したからといってすぐに、施術を担当できるわけではなく、研修を積んでから実際にお客様へ施術をすることが可能です。
まつ毛だけでなく、ネイルやエステの技術も習得し、単価をアップさせ独立することも可能です。
ネイリスト
ネイリストは、爪の装飾やケアを行います。無資格でもネイリストとして働けますが、資格を取得しているとさらに技術アップを狙えます。
また、資格を持っていることでお客様からの信頼度もアップするので、資格取得を検討しておきたいところです。
比較的、開業費用もかからないため、サロンでスキルを磨いたあとに、独立することも可能です。
美容部員
美容部員は、デパートのコスメカウンターなどで化粧品を販売したり、メイクやスキンケアのアドバイスを行います。
明確な資格はありませんが、ブランドごとに美容に関する研修を行い、技術や知識を高めていきます。
高卒で就職する人もいますが、専門学校で知識や技術を身に着けてから就職する方が多いようです。
美容業界は大変?家庭やプライベートとの両立は?
美容業界に就職するにあたり、気になるのが家庭やプライベートとの両立ですよね。
子どもがいる方は特に自由に働きたいという方も多く、働き方については事前に把握しておきたいところです。
ここからは、美容業界の内情について紹介します。
就職先によっては激務になる場合も・・・
エステティシャンもセラピストも就職先によっては、激務になる可能性があります。
掃除やジムなどのサロンワークから、お客様の施術やカウンセリングも担当しなくてはならないため、長時間労働を強いられることもあります。
担当業務の範囲や労働体型は、就職先によって異なるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
自由に働きたいなら独立という選択肢も!
家事や子育てと両立して仕事をしたい場合は、独立するのもおすすめです。
自宅サロンやシェアサロンなどを利用すれば、コストを抑えて独立することも可能なので、自由に働きたい方は検討してみてください。
まとめ
エステティシャンとセラピストの違いについて紹介しました。
美容目的か心や体の癒し目的かによって、適切な職業が異なるので、自分のやりたいことを見つめ直してみましょう。
また、エステティシャンとセラピストは様々な資格があるので、スキルを磨きたい方は、スクールや通信講座などを検討してみてください。
自分に合った職業に就いてスキルを高めましょう!