セラピストで独立すると年収はどうなる?収入アップさせる6つのポイント

セラピストとして独立して自分の店舗を持ちたいけれど、いくら稼げるのか、年収が気になる・・・という方は多いかと思います。

本記事では、独立したセラピストの年収や独立して収入アップするためのポイントをご紹介します。

セラピストが独立して年収を上げるためには、さまざまな工夫や努力が必要です。

独立したばかりで稼げるか自信のないセラピストの方は、まずはリスクの少ないシェアサロンを活用してスモールスタートしてみてはいかがでしょうか。

セラピストの年収は勤務スタイルや働き方によって異なる

セラピストといっても、エステティシャン、アロマセラピスト、ネイリストなど様々な職種があります。

また、企業から雇われて働く場合もあれば、自分で独立開業する方もいます。

そのため、セラピストの年収は職種や勤務スタイルや働き方によってさまざまです。

高年収を狙うのであれば、独立開業し工夫を凝らしましょう。開業したばかりで年収が少ない場合はシェアサロンを用いるとコストも抑えられるのでおすすめです。

セラピストとして独立開業する場合、施術内容で年収が変わる

独立する場合は、提供する施術内容によっても収入が変わります。
ここからは、4つの施術内容に分けて収入を紹介します。

エステティシャン

エステティシャンで独立した方の収入は、500万から多い方では1000万円以上となっています。
独立後のサロンの規模や集客力、単価によって異なるので一概にはいえないですが、一般的なサロンの従業員をしている場合よりも高収入を目指せるでしょう。
技術力と集客力のバランスが保たれていないとサロンの維持は難しいので、独立前に経営術・集客のノウハウを学べる専門学校やセミナーへ通う方も多くいます。

アロマセラピスト

アロマセラピストで独立した方の年収は、平均300〜400万円となっています。
エステティシャンやネイリストに比べると低く感じますが、長年人気な施術であるため、アロマテラピーがヒットする可能性は大いに秘めています。

ネイリスト

ネイリストで独立している方の年収は、平均1,100万円となっています。
副業として知人のみの施術をスタートした場合、副業分は月収10万以下にはなりますが、徐々に本業へとシフトしていくネイリストも多いですよ。
人気店から独立した場合や、大きい店舗型のサロンだと年収1,000円稼ぐネイリストもいます。

アイリスト

アイリストで独立した方の年収は、平均580万円となっています。
まつげエクステやグルーのみなどの消耗品の原価は100円〜300円と安く、利益率が高いのが特徴です。
アイリストは、明確な年齢制限は設定されていないので、美容師免許を取得すれば生涯働き続けられるのが魅力です。

セラピストで独立する前に準備することは?

セラピストとして独立する際には、事前の準備が成功へのカギとなります。技術や知識が十分でも、計画が不十分だとビジネスとして継続するのが難しくなることもあります。以下は独立前に必ず準備しておきたいポイントです。

1. 自分のスキルと知識を見直す

独立してセラピストとして活動するためには、顧客に選ばれる確かな技術が必要です。

  • 現在のスキルが十分かどうかを自己評価する。
  • 足りない部分は研修や資格取得などで補完する。
  • リラクゼーション、アロマ、整体など専門分野を絞り、強みを明確にする。

スキル向上は顧客満足度を上げ、口コミやリピーター獲得に繋がります。

2. ターゲット層とコンセプトを明確にする

成功するためには、自分のサービスの方向性を明確にすることが大切です。

  • どのような顧客層をターゲットにするか(例:働く女性、シニア層など)。
  • サービス内容を具体的に定める(例:ストレス緩和、肩こり解消)。
  • サロンの雰囲気や料金設定に反映させる。

コンセプトを絞ることで、顧客にとって分かりやすく選ばれやすいサロンになります。

3. 開業資金と経費を計画する

独立には資金が必要です。特に初期投資の計画は綿密に行いましょう。

  • 必要な機器や備品(ベッド、オイル、タオルなど)をリストアップ。
  • 内装費用や広告費などを含めた初期費用を算出する。
  • 月々の家賃や光熱費など運営にかかる経費を見積もる。

資金が不足する場合は、融資や助成金の活用も検討すると良いでしょう。

4. 営業場所を確保する

どこでサービスを提供するかも重要なポイントです。以下の選択肢を検討しましょう。

  • 自宅サロン:初期費用を抑えられるが、プライバシー対策が必要。
  • シェアサロン:必要な時間だけ借りられ、コストを抑えられる。
  • 独立した店舗:自由度が高いが、初期投資が大きい。

立地やアクセスの良さも考慮して選ぶことが大切です。

5. 必要な資格や許可を確認する

セラピストとして独立する場合、特定の資格が法律で必須ではないことも多いですが、取得しておくことで顧客の信頼を得やすくなります。

  • 民間資格:リラクゼーション、整体、アロマセラピー関連など。
  • 衛生管理の知識:施術環境の衛生対策は重要。
  • 自治体による営業許可の有無を確認。

法律や規制をしっかりと把握し、適切な手続きを行いましょう。

6. 集客方法を計画する

独立後の集客は成功のカギです。事前に以下の準備をしておきましょう。

  • SNSの活用:InstagramやLINEを活用して情報を発信。
  • 口コミ戦略:最初の顧客から信頼を得て、口コミを広げてもらう。
  • ホームページや予約システム:ネットから簡単に予約できる仕組みを整える。

特に開業直後は集客に苦戦しやすいため、開業キャンペーンを実施するのも効果的です。

7. プレオープンで実践を確認する

独立前にプレオープンを行い、実際の運営を試してみることをおすすめします。家族や友人を招待して施術を行い、施術や接客、サロン環境についてフィードバックをもらいましょう。課題を早めに発見し、改善することで本番に備えることができます。

独立は夢への一歩ですが、準備不足では成功は難しくなります。事前に計画を立て、しっかり準備を整えることで、安定した収入を得られるセラピストとしての道が開けます。

セラピストとして独立&開業した後に年収を上げる6つの方法

セラピストとして独立するには年収を上げたいですよね。ここからは年収を上げるためのポイントを6つ紹介します。

リピート客を増やす工夫をする

リピート客を増やせるよう以下のような工夫を行いましょう。
ポイントカードやメンバーズカードを作成する
クーポンを配布する
SNSを活用する

ポイントカードやメンバーズカードを導入しているサロンも多く、◯回で10%オフやサンプルプレゼントなど’’特別感’’を演出できます。
他にも定期的に新メニュー情報やクーポン配信をSNSで行うのもおすすめです。ご来店いただいたお客様にSNSをフォローしていただき、定期的に連絡するなどしてリピート率をアップさせましょう。
また、なによりサービス品質をあげることで、「何度でも通いたくなるサロン」にすることができます。

メニュー単価を上げる

メニューの単価を上げることで、収入アップも期待できます。
開業したては安めの価格設定にして、軌道に乗ってから価格をあげるのもおすすめです。

また、通常メニューに比較的リーズナブルな価格のオプションを用意しておくのも良いでしょう。初めから高額なメニューは利用しづらいですが、オプションであれば追加しやすいという方も多いですよ。地域の競合サロンよりも高すぎない料金設定にすることも大切です。

資格を取得する

サロン開業は無資格でもできますが、資格を持っていることで、お客様からの信頼アップや集客力に繋がります。
アロマテラピーやネイリストの資格はユーキャンなどで、自分のペースで取得できるのでおすすめです。独立に向けて、スクールに通うという選択肢もあります。

スキルアップのための講習へ参加する

スキルアップのために講習会へ参加するのも良いでしょう。
エステティシャンであれば、日本エステティック協会が定期的に講習会や研修会を開催しているので、エステティシャンの方は検討してみてくださいね。セラピスト同士の繋がりを作ることができることも魅力の1つです。

講師業を始める

講師業をはじめ、自分の技術や知識を磨くことでさらにお客さんも付きやすくなるでしょう。また、講師をしていることで信頼度がアップします。

物販を取り入れる

サロンではお手入れメニューだけでなく、物販も取り入れましょう。
お手入れメニューにプラスして物販を購入してもらえれば、単価アップに繋がります。1時間8,000円の施術を提供し、施術中に物販のお話をして購入に繋がれば、短時間で売上にプラスされるので、単価を上げたい方は検討してみてください。

営業時間を増やす・変える

営業時間を増やしたり、変えたりして集客しやすい時間帯を探しましょう。
住宅街ならば平日や午前中や昼間をメインに、オフィス街なら21時以降など遅い時間までオープンするなどしてみましょう。テストマーケティングとして、初めは色々な時間や曜日に営業するのがおすすめです。

サロンのファンをつくる

サロンのファンを作ると、リピーターが増えるうえに、自然と紹介のお客様が増える可能性があります。
知り合いから紹介してもらうと、より信用してもらいやすく、ファンになってもらいやすいのがポイントです。

独立開業したばかりで年収が少ないセラピストにはシェアサロンがおすすめ!

シェアサロンとは、エステやマッサージなどの施術を時間単位や月極などでレンタルできるサービスです。
自分の店舗を持つ場合は、家賃などの固定費だけでなく立ち上げ時の多くの初期費用がかかってしまいます。
一方、シェアサロンには施術に必要な多くの備品が揃っており、必要な時だけ借りることができます。
シェアサロンを活用することでコストを抑えることができるので、独立したばかりで年収が不安定なセラピストには特におすすめです。


関連記事:レンタルサロン(シェアサロン)とは?開業・独立を考えるセラピスト必見

シェアサロンでアロマセラピストとして独立した場合の年収モデル 

セラピストとして独立したい方におすすめなのが、シェアサロンを利用した独立です。シェアサロンは施術ベッドやタオルなど最低限の備品が揃っているので、コストを抑えられます。
ここからは、シェアサロンを利用して独立した場合の年収モデルを紹介します。

土日のみの副業をスタート

まずは土日のみ月8日間、1日6時間程度で副業をする場合を紹介します。

8,000円/時のコースを、1日3〜4名施術した場合は、月約19〜25万円となります。そこから、シェアサロン利用代が1,000円/時、シェアサロン利用代以外の経費が1ヶ月1万円前後と仮定すると、年収は190〜240万円となります。

土日のみだと日数が少ないため、低収入になりがちですが、施術数や単価をアップすることで大きな収入を期待できます。独立を考えている場合は、副業からスタートすることで無理なくステップアップすることができますよ。

集客に力を入れて週5日勤務へ

集客に力を入れてしっかり週5日、1日8時間程度で副業する場合を紹介します。
8,000円/時のコースを1日3〜4名施術した場合、月に約48万〜64万円となります。そこからシェアサロン利用代が1,000円/時、シェアサロン利用代以外の1ヶ月の経費が2万円前後かかると仮定すると、年収は530〜640万円となります。
しっかり集客できれば、店舗勤務のセラピストよりも稼げるようになるのがポイントです。

従業員を増やしサロンオーナーとして事業拡大

従業員を雇って経営することで、施術人数が増えるため、集客に力を入れられます。また、従業員を雇うことで雇用関係助成金が受けられるといったメリットもあります。
自分はスクールなど施術以外のビジネス展開もできるのがポイントです。
事業を拡大して年収1,000万円を超える経営者もいるので、事業が軌道に乗ったら拡大することも視野に入れるのがおすすめです。

まとめ 稼げるか不安な方はシェアサロンでスタート!

セラピストとして独立し年収をあげていくには、確かな技術と集客力、マーケティングなどが不可欠です。
これらを学ぶためには、講座や講習会を受けたり、書籍で勉強したり、実務でトライアンドエラーを繰り返すなど、様々な方法があります。
独立開業して稼げるかどうか不安な方は、まずはシェアサロンを活用してスモールスタートしてみるのはいかがでしょうか。
リスクを最小限に抑えながら、実務を通じて経験を積むことができますよ。