セラピストの開業で成功する人・失敗する人10の特徴 読むべきおすすめ本5選

そろそろ私も開業しようかな?と思っているセラピストの方も多いのではないでしょうか。

しかし、自分のサロンを開業したら、会社が行っていた経営面についても自分で全て考えて行動していかなければいけません。売れっ子だったセラピストが、開業した途端に経営が上手くいかずすぐにサロンを畳んでしまった、なんてケースもあります。


そこで今回は、セラピストの開業で成功する人・失敗する人の特徴をまとめて解説していきたいと思います。さらに後半では、開業に向けて読んでおきたいおすすめの本をご紹介します。

サロン開業で成功する人の5つの特徴

サロン開業をどうにかして成功させたい。そんなセラピストの方へ、サロン開業で成功する人に多い5つの特徴をご紹介します。

他のサロンと差別化できている

あなたのサロンが、競合サロンと同じようなサービス内容ならほとんどの場合がこちら側に不利な状況となってしまいます。なぜなら、こちらはお客様の信用がゼロの状態からスタートするからです。

同じようなコンセプト・サービス内容のサロンなら、お客様はより長く経営していて信頼できるサロンへ行きたくなるものです。

他のサロンをしっかりと調査して、コンセプトやメニュー、価格帯に至るまでチェックしておくのがベストです。その上で、自分のサロンが出せる強みを考え、それをもとにサロンのコンセプトを作り上げていきましょう。

9割のリピート客で回る仕組みを作っている

開業スタートしたばかりの方にとっては、どうしても集客のターゲットを新規顧客だけに注力してしまいがちだと思います。

しかし、ある程度リピーター客がついているサロンの経営は業界的に安定しているサロンがほとんどです。

8~9割のリピーター客が売り上げを作ってくれるので、集客への時間を減らしてサービス内容に集中することが可能になります。また、サロンのシステムを知っているリピーターを接客する時間の方が施術者にとってストレスが少ないのも事実です。

よって、リピート客は多い割合であるほど、サロン経営にとって安定感のある状態ということになります。

自分に合った発信ツールを見つけている

あなたは、自分のサロンに合った発信ツールを活用できていますか?年齢層50~60代がターゲットなのに、インスタグラムだけを運用していては思った反響がでない…なんてケースも耳にします。

いくら自分が得意なツールでも、ターゲットの層に露出できなければ意味がありませんよね。


サロンのコンセプト・集客したいターゲット・自分の強みを生かせるツールかどうかを考えて、より効果的なブランディングをしている人は成功しやすいと言えます。

お金の使いどころを間違えない

開業したばかりの頃は、あれもこれもやりたくなって余剰な商材を購入してしまったり、新技術を取り入れるために様々な有料セミナーを受けたりと、とにかくお金がかけてしまうものです。

しかし、サロン開業で成功する人はお金の使いどころを事前にしっかりと決めています。


自分の強みを生かすコンセプトを叶えるため、優先すべきものを判断できた上でお金を惜しまず使える人がサロン経営を成功させる人だと言えます。

挑戦する心を持っている

何事も恐れず、常に新しいことへ挑戦していける人もサロン経営の成功する人の特徴です。サロンのコンセプトを強く持つのは大変素晴らしいのですが、コンセプトは3年に1回は見直す必要があります。なぜかというと3年もすれば時代が少しずつ変わり、サロンを取り巻く環境が変化するためです。

3年なんとか経営を成り立たせてきた人にとって、ターゲットやコンセプトを変えるのは勇気のいることです。しかし成功しているサロン経験者は、変化を恐れず常に新しいことを探しています。

サロン開業で失敗する人の5つの特徴

一方で、残念ながらサロン開業したのに失敗してしまった人の5つの特徴をご紹介します。

初期投資、固定費が高すぎる

開業にともなう初期費用は、何かにつけてお金がかかってしまうものですよね。新しく店舗や備品を揃えるのは、大変ですがワクワクしてしまう人がほとんどだと思います。

憧れのブランドのベッド、インテリア、好立地のテナントなど・・・いくらでもお金をかけられるものはありますね。

しかし資金に余裕があったとしても、最初のうちは余剰な費用は使わないでおくのがベターです。

どんなに売れっ子のセラピストだったとしても、最初から集客が上手くいくとは限りません。なるべく最初のうちは固定費を削減し、切り詰めていくのが無難ですよ。

コンセプトが不明確

せっかく店舗設備やインテリアにたくさんお金をかけたのに、コンセプトがぶれていて、どんなサロンなのかよくわからない。なんてこともあります。

コンセプトがぶれていると、何をしたいサロンなのかがお客様に魅力が伝わらないため、集客が難しくなります。どんなに設備やインテリアにお金をかけていたとしても、予約率はイマイチなサロンになってしまう可能性が高いです。

コンセプトが明確なサロンにするには、エリアのリサーチが重要です。また、どんなサロンにしたいのか箇条書きで洗い出してみるといいでしょう。

集客の仕組み、導線作りができていない

集客の仕組み化は、多くの開業セラピストが独立後に頭を悩ませる問題のひとつです。失敗してしまうセラピストさんの多くは、集客の導線が作れていないケースが多く見受けられます。

実際に新規のお客様目線で、広告や予約をしてみて、わかりにくい部分がないかチェックしてみるのがおすすめです。

また、お客様に直接、予約〜利用までで不便な部分がなかったかヒアリングして改善していくのも良いですね

商品サービスを売ろうとしている

単価を少しでも上げようと、レジ前でお客様によくわからない商品の購入をおしつけていませんか?

サロンのコンセプトに合っている商品ならまだしも、サロンのコンセプトに全く当てはまらない商品を販売促進しているサロンもよく見かけますよね。開業してすぐは、あまり広く考えずにメインのサービスを充実させることへ注力するのがおすすめです。

美容がもともと好きな人も多いかとは思いますが、あれもこれも物販で置こうと仕入れても1カ月に数個売れる程度なら置かなくても問題ありません。

お客様は、メインのサービスを受けるために来店しているということを忘れないようにしましょう。

目標数値や行動計画が不明確

目標の数値や行動計画を明確に立てるのは、どんなビジネスの経営においても非常に重要なことです。

物事を数値化し、売り上げや集客率を管理して分析していくのは経営の基本。苦手に感じる人も多いはずですが、いざ開業してしまったら避けて通ることはできません。目標や計画が明確でないサロンは失敗してしまうケースが高いからです。

1人でサロン運営している人にとっては、大変な作業かもしれませんが、月の売り上げ目標や集客率など無理のないところから始めていきましょう。

サロン開業を成功へ導く5つのチェックリスト

サロン開業に成功する人・失敗してしまう人の特徴を踏まえて、サロン開業を成功へ導くチェックリストを作成しました。開業で悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。

サロンに関する情報をお客様へ伝えられているか?

自分がどんなコンセプトでどんなサービスを提供しているのかを発信するのはとても重要なことです。

1番は公式のホームページを作るのがおすすめなのですが、知識がないとすぐには作成が難しいかもしれません。コストはかかりますがホームページ制作を外注するのも手ですね。

手っ取り早くお客様へ発信したい方は、InstagramやFacebookなどで公式のアカウントを作成しましょう。

サロンのコンセプトが曖昧になっていないか?

出店エリアを調査しメインとなるターゲットを絞れたら、そのターゲットは自分のサロンを利用するメリットがあるのかどうかを客観的に考えてみましょう。

ユーザーはどんな理由で自分のサロンを利用するのかを想像し、そこへ自分のサロンの強みが生かせるか、ポイントを洗い出してみるのをおすすめします。

ユーザーのニーズと自分のサロンの強みが合致しているポイントを洗い出すことで、サロンのコンセプトをより強く意識できますよ。

非日常を味わえる工夫があるか?

美容サロンは、普段の日常を忘れさせてくれるような場所でなければいけません。

来店する多くのお客様は、「美」を求め新しい自分をみつけに来ています。お客様が美しくなるためのお手伝いをさせてもらい、心も身体もリフレッシュできるようなお店作りをしていく必要があります。

なるべくお店のプライベートな空間はお客様に見えないように配慮し、生活感を感じさせないようにお店のインテリアにも気を配りましょう。

準備資金や運営費が高すぎないか?

準備資金や運営費を高く設定しすぎていませんか?開業当初はなるべく必要経費を厳選して、資金を残しておけるように意識しましょう。

最初からサロン経営が上手くいくとは限りません。資金をできるだけ多く手元に残しておけば、メンタル面も安定するので日ごろから節制は心がけていきましょう。

施術メニューの価格設定が適切か?

施術メニューの価格は、高すぎても安すぎても良くありません。まずは出店したいエリアの競合サロンを参考に、価格調査をしていきましょう。価格が高すぎてしまうと新規客が集まりにくくなり、サービスに求められる質も上がります。

逆に価格が安すぎてしまうと、売り上げを安定して伸ばせないという点が挙げられます。

また、価格が高いところから値下げするのはお客様に伝えやすいのですが、値上げはなかなか伝えづらいものです。自分が考えている価格帯よりも少し高めに設定しておくのも手かもしれません。

サロン開業で読むべきおすすめ本

サロン開業へ向けて、心構えを学ぶのにおすすめの著書を厳選してご紹介します。開業予定の方や現役セラピストの方にぜひ読んでいただきたい本を集めましたので、気になる方は読んでみてくださいね。

お客様は「えこひいき」しなさい!

「えこひいき」と聞くとそのワードに少しドキッとしますが、「お客様ファースト」の考え方について解説しています。お店のVIPを作る、特別感を与えるなどわかりやすい言葉でマーケティングを説明してくれるので、経営初心者の方にもおすすめです。

お客様を3週間でザクザク集める方法

マーケティングや集客の基本的な考え方をわかりやすく説明されています。マーケティングの教科書として最適な1冊です。著者は美容院の顧客戦略ツールの作成に携わっている経歴があり、すぐに実践できるような内容をまとめてくれているのが嬉しいですね。

「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!

新規顧客を集め、リピーターにする方法をテーマに解説されている1冊です。さまざまな角度から集客方法をデータ化し、解析しています。

実際の成功事例や、具体的な集客の実践方法までくわしく記載されていますよ。集客方法に悩んでいる方へおすすめです。

やっぱり! 「モノ」を売るな! 「体験」を売れ!

「体験」を売るマーケティング方法を提唱している著者による1冊です。「モノ」をただ販売するのではなく、お客様の楽しい買い物の時間をいかに演出するか、といった内容について解説しています。

さまざまな業種の成功事例も紹介されているので、感覚的に理解しやすいマーケティング本です。

目指せ、地域一番店! 行列のできる美容室・治療院がしている新規客の集め方

店舗型のサロン経営をする方へ向けた、特化型のマーケティング本です。

集客方法の基本はもちろん、具体的なチラシやホームページ、SNS集客の方法を解説してくれています。すぐに実践できるような方法が多いため、すでに開業されている方にもおすすめです。

まとめ

サロン開業は大きく収入アップが期待できる一方で、失敗してしまった際のリスクが大きいですよね。リスクを最低限に抑えて開業するには、レンタルサロンやシェアサロンを活用して初期費用を抑えるのがおすすめです。

成功する人と失敗する人の特徴、いますぐできるチェックを活用して、サロン経営を成功させてください!