「ネイリストになりたいけれど、未経験でもサロンに就職できる?」
「ネイルサロンの求人探しで失敗したくない」
「未経験でもネイルサロン求人に応募してもいい?」
ネイル業界への転職は大手サロンの正社員だから安心というわけではなく、自分に合ったサロンを見つけることが重要です。
本記事では「ネイル転職」をテーマにネイリスト求人の探し方のコツ、正社員とアルバイトの違い、ネイルサロンへの就職に向けた準備など、ネイリスト転職の成功法則を詳しく解説します。
ネイリストへの転職を成功させるために知っておきたいポイント
「ネイルが好きだから、いつか仕事にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは、ネイリストへ転職する上での知っておくべきポイントを解説します。
ネイリスト求人の見つけ方
ネイリスト求人を見つけるには、オンライン求人サイトやネイル業界専門の求人サイトを活用して情報収集を行いましょう。
在籍するサロンを決めるには、まずは情報収集が必要です。サロンの実務経験がない方は「未経験も募集」といったサロンをピックアップしておきましょう。
就労環境の良くないネイルサロンは避けたいものですが、募集要項だけを読んでいても実際のサロンの雰囲気はわかりません。
評判や口コミを参考に、実際に施術を受けに行ってみるのがおすすめです。
ネイリストの正社員とアルバイトの違い
ネイリストの求人を探していると、正社員とアルバイトの両方で募集をかけているサロンが多く存在します。
施術のクォリティや接客サービスの内容、担当する施術メニューに違いはありませんが、雇用形態に違いがでてきます。
正社員で働くことがおすすめですが、最初は自分のペースでアルバイトとして働きたいといった方もいることでしょう。
しかし、アルバイトで雇用される場合、思わぬところで不遇を受けてしまうケースもあります。法的には違反になってしまうのですが、美容業界ではサロンによってアルバイトに有給休暇を付与していないサロンも実際にあります。
採用時の雇用形態が選べる場合は、雇用条件や待遇面を細かく確認してください。
ネイルサロンへの就職に向けた準備
ネイリストの転職に向けて、ネイルチップ作成や面接でのアピールポイントの準備が必要です。
ネイルサロンの面接では、練習用のネイルチップに課題アートを作成して面接時に提出したり、練習に使ったネイルチップの提出を求められたりするケースが多く見受けられます。
面接者の得意なアートや技術力を判断する材料になるからです。
また、ネイルチップの提出とは別に技術チェックを面接日に行うケースがほとんどです。オーナーやスタッフの爪を借りて、実際の施術の様子をチェックされます。
サロン実務経験がない方は、過度に緊張しすぎて本来の実力が出せなかったというようなことがないよう、面接を想定した練習が必要です。
未経験でもネイリスト求人を効果的に見つける方法
未経験でも受け入れてくれるネイルサロンは実際にあります。しかし、実力勝負の世界であるネイル業界にとって未経験の方を採用することはリスクでもあり、受け入れているサロンも多くはありません。
そこで、未経験の方でも受け入れているネイリスト求人を効果的に見つけていく方法を解説していきます。
オンライン求人サイトの活用
オンライン求人サイトは、多くのネイルサロンの求人情報を集めることができる貴重なツールです。効果的に活用するためには、まず自分の希望条件や地域を明確にし、検索条件を設定しましょう。
さらに、応募先の評判や口コミもチェックして信頼性を確認し、自分に合った求人に絞り込むことが大切です。求人サイトの情報だけでなく、サロンのSNSをチェックしたり実際にサロンを利用してみるなど、自分で情報収集することも重要です。
美容業界専門の転職エージェントを活用
ネイル業界専門の求人サイトは、ネイリストに特化した求人情報を提供しています。業界内のトレンドやニーズを把握しやすく、フレッシュな求人情報を入手可能です。
1人1人に営業担当がつき、自分と相性のいいネイルサロンを紹介してくれるだけでなく、面接のサポートまでしてくれるため未経験の方でも安心して面接に挑めます。
ネイル業界のSNSでの情報収集
ネイル業界のSNS上では、ネイリスト同士が交流し日々情報を共有しています。参加して他のネイリストと交流し、求人情報や仕事のノウハウ、セミナー情報を得ることができます。
アカウントを作成し、積極的に投稿やコメントを行いながら情報収集を行いましょう。また、自身の技術やネイルアートを発信することで、求人のオファーも受けるチャンスも広がります。
おすすめのネイル資格
未経験からネイルサロンで働きたいと考えているなら、資格を取得することで就職活動が有利になります。以下は、ネイリストとしてのスキルを証明できる、おすすめのネイル資格です。
1. ジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)
概要:ジェルネイルを扱う技術を証明する資格です。特に、ジェルネイルを施術できることはネイルサロンで非常に重要なスキルとされています。
レベル:初級・中級・上級の3つのレベルがあり、段階的にスキルを証明できます。
取得メリット:ジェルネイルの技術を習得し、サロンでの即戦力として活躍できることがアピールできます。
2. ネイルサロン衛生管理士
概要:ネイルサロンでの衛生管理に関する知識を証明する資格です。衛生管理は顧客の安全を守るために非常に重要です。
取得メリット:衛生面に配慮した施術を提供できることが評価され、サロンでの信頼性が高まります。特に未経験者には、他のネイリストとの差別化を図るために有利になります。
3. ネイリスト技能検定(JNEC)
概要:日本ネイリスト協会(JNA)が主催する、ネイル技術全般を網羅した国家資格に近い民間資格です。
レベル:3級から1級まであり、1級を取得すればプロのネイリストとして認められます。
取得メリット:この資格を持っていると、ネイル業界での信頼度が高くなり、サロンでのキャリアアップに繋がります。
4. アートネイル検定
概要:ネイルアートに特化した資格で、ネイルデザインや技術を証明できます。
取得メリット:特にネイルアートが得意な方にはおすすめで、サロンでのデザイン仕事に強みを持つことができます。特にアート重視のサロンでは重宝される資格です。
5. ネイルスペシャリスト資格(NPO法人日本ネイリスト協会)
概要:基礎的なネイル技術から接客、衛生管理まで、ネイルサロンに必要な総合的な技術を習得できる資格です。
取得メリット:業界の基本的な知識と技術を証明でき、未経験者でも即戦力として働ける可能性が高くなります。
6. フットケアスペシャリスト
概要:フットケアに特化した資格です。足の健康に関する専門知識を学べるため、フットケアを提供するサロンでは需要があります。
取得メリット:フットケアの技術を持つことで、特別なサービスを提供できるため、他のネイリストと差別化を図ることができます。
ネイリストになるなら正社員とアルバイトどっちがいい?
ネイリストとして働く上で、社員雇用で働くかアルバイト雇用で働くかを選択する必要があります。単純に正社員の方が優位というわけではなく、自分に合った働き方を選ぶのが重要です。
ここではネイリストの雇用形態について詳しく解説していきます。
正社員とアルバイトのメリットとデメリット
正社員のメリットとしては、安定した雇用や社会保険の加入などの福利厚生が挙げられます。一方、アルバイトのメリットはライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が可能で、検定を取得したりセミナーに参加したりするなどのスキルを磨く時間に当てられるでしょう。
デメリットとしては、正社員は長時間労働や売り上げに対するプレッシャーがある場合もありますし、アルバイトは収入や待遇面での不安定さがあります。
自分に合った働き方を選ぶポイント
自分に合った働き方を選ぶためには、将来のキャリアプランやライフスタイルに合わせて考えることが重要です。正社員なら安定感やスキルの習得、アルバイトなら柔軟性や経験の幅を重視することも一つの視点です。まとめると以下のような特徴があります。
- 正社員の場合…社会保険や有給休暇などの福利厚生が充実している。一方で中には長時間労働が問題視されているサロンも。
- アルバイトの場合…自身のライフスタイルに合わせて勤務時間や勤務日数が調整可能。一方で中には社会保険に加入できない、有給休暇を使えないなどの不遇を受けるケースもある。
自身の優先順位や目標を考慮し、適切な選択をしましょう。
キャリアアップを考えるなら正社員を選ぶべき理由
キャリアアップを重視する場合、正社員として働くことが有利なケースがあります。正社員は経験やネイル技術の習得に加え、リーダーシップやスタッフマネジメントの経験も積むことができます。
さらに、キャリアアップすることで経営面でも業務に携わることができるため、将来独立を考えたときの経営ノウハウも習得できるでしょう。
また、正社員の方が長期的な雇用安定性や昇進の機会が高い傾向にあります。ネイリストとして長く活躍したい方は、正社員の道を検討するのがおすすめです。
ネイルサロンへの就職に向けた準備
働きたいネイルサロンが決まったら、ネイリストとして働くための準備を進めていきましょう。ここでは、具体的にどのような準備をすればよいのか解説していきます。
Instagramの活用方法
近年、多くのネイリストはInstagramで自分のネイルアートやチップをを撮影し、面接の際のアピールに使ったり顧客の獲得に繋げたりして活用しています。
ポートフォリオを作成し、自身の実力やセンスをアピールすることが重要です。ポートフォリオとは、自分の作品や成果をまとめた資料のことを指します。
ネイルアートの技術面だけでなく、趣味やファッションなどネイリスト自身の人間性を重視するお客さまやサロンも多いため、ネイリストアカウントでも自身のプライベートも投稿しながらアピールする傾向があります。
面接でのアピールポイントと成功の秘訣
就職面接では、自身のモチベーションや経験、コミュニケーション能力などをアピールすることが求められます。具体的な例やエピソードを交えながら、面接でのアピールポイントと成功の秘訣を具体的に紹介します。
自身のネイル経験や技術に加え、お客様とのコミュニケーション能力や接客に対するマインド、チームワークの重要性などを強調しましょう。また、ネイル業界トレンドへの関心、お客様のニーズに対応する能力をアピールすることも効果的です。
成功の秘訣としては、事前の準備や自己分析、自信を持って臨むことが大切です。また、面接後には感謝の意を示すとよいでしょう。
ネイル業界でのスキルアップとネイリスト検定取得の重要性
ネイル業界では常に新しい技術やトレンドが生まれています。スキルアップやネイリスト検定の取得を積極的に行うことで、自身の競争力を高めることができます。
セミナーへの参加、ディプロマ資格の取得など、ネイリストとしての自己成長に繋がる取り組みを積極的に行いましょう。
ネイリストとして働く上でネイリスト検定は必須ではありませんが、転職活動の際やお客さまへ技術レベルをアピールするのに検定資格は有効です。
サロンによっては重視しているところも少なくありません。自己向上の意識を持ち、常に学び続ける姿勢を大切にしましょう。
関連記事:ネイリスト検定は独学で合格できる?キャリアアップを叶える勉強方法とポイント
経験を積んだらシェアサロンで独立もおすすめ
ネイリストとして経験を積んだ後は、シェアサロンでの独立も魅力的な選択肢です。シェアサロンでは利用した時間分の料金を支払えば誰でもサロンスペースを利用できます。そのため、開業資金に余裕がなくても低コストで独立することが可能です。
独立する際にはビジネスプランの作成や費用の見積もり、集客やマーケティングの戦略なども考慮する必要があります。独立を目指す際には、経験やスキルだけでなく、経営やマネジメントに関する知識も身につけることが重要です。
シェアサロンサービスを利用すれば、実際に経営しながら低コストで独立・開業を始めることが可能です。まずは利用可能なネイルスペースが近くにあるか、気軽に見学してみましょう。
関連記事:ネイルサロン開業でシェアサロン(レンタルサロン)がおすすめの3つの理由
まとめ:経験者の転職なら独立・開業も視野にいれよう
ネイルサロンへの転職を成功させるためには、ネイリスト求人の見つけ方や選び方、正社員とアルバイトの違いと適切な選択方法、ネイルサロンへの就職に向けた準備が重要です。
経験を積んだらシェアサロンでの独立も一つの選択肢です。シェアサロンでは自身の個性やクリエイティブを発揮し、自分だけのネイルサロンを運営することができます。しかし、独立や開業にはまとまった資金が必要になります。
シェアサロンサービスminoribaでは、プロが実際に運営しているサロンの空きスペースを活用した上質なサロンスペースを提供しています。
時間料金を支払うだけで、誰でもすぐに利用できるため低コストでの独立・開業が可能です。見学も随時行っていますので、まずは気軽に見学してみてください。
この記事を書いた人:斎藤あや|ネイリスト ネイリスト歴6年。セルフネイラーから独学でネイリスト検定3~1級までを取得。都内の大手サロンから個人サロンまで3社を経験し、現在は美容分野中心のWebライターとして活動中。1児の母。