12月にオープンする「小顔マッサージアンドハイフきらり天神店」。同店でセラピストとして勤務する中野ももかさんは、minoribaのシェアサロンを利用しながら経験を重ね、開業から半年で店舗を構えるにいたりました。
他業種から美容業界に興味を持ち、初めから開業を選択してセラピストとしてのキャリアをスタートさせた中野さん。今回は、そんな中野さんが独立にいたった経緯や、店舗を構えるまでの道のり、シェアサロンサービスminoribaを活用した感想などについて、詳しくお話を伺いました。
「経験や知識を実践で身につけたい」就職ではなく開業の道を選択
――まずはこれまでの経歴と、現在行っているサービスについてお聞かせください。
最初は理学療法士として就職し、病院に勤務していました。当時からリハビリやケアに携わる中で、人が喜んでくれる顔を見るのがすごく好きだなと感じていて。
美容に興味を持ったのは、自分の実体験がきっかけなんです。施術を受けてみて、マイナスから元の状態に戻していく医療行為と、ゼロからプラスに持っていく美容施術の違いに気がつきました。
医療に携わり、人の役に立つことももちろん素晴らしいことですが「美しくなりたい」と考える人のプラスになるような施術を提供する仕事も魅力的で、やってみたいと思うようになったんです。
これをきっかけに、セラピストへの道へ踏み出してみることを決めました。
現在は主に、ハイフ機器を使ったフェイシャルエステや小顔マッサージのほか、機械やタオルだけではなく、手を使ったマッサージ、ドライヘッドマッサージを施術として行っています。
――なぜ、初めから開業するという選択をされたのでしょうか。
美容業界への転職を決意し、まずは就職のためにさまざまなお店に話を聞きにいきました。そこでわかったのが、すぐに施術に挑戦できる環境は少ないということです。
半年間は街でのビラ配りや受付業務だけで施術に携われないところがほとんどで。会社のしきたりであれば従うしかないとは思いますが、違和感がありました。ビラ配りをして施術がうまくなるかというと、そうではないですよね。
それなら自分で勉強して、日々お客様に対して施術を繰り返す方が技術は向上するのではないかと考えました。
セラピストとして第一線で活躍するために最も大切なのは、やはり経験と勉強を積むことだと思います。年齢などは関係なく、自分の努力次第だと思ったので、開業という形でやってみることに決めました。
――開業当初、目指した目標や意識していたことはありますか。
セラピストとして開業してから、まずは2つのことを目指しました。
1つ目は、その場でお客様が効果・変化を実感してもらえるようにすること。美容の施術においては、お客様に変化を実感してもらうことが必須だと思います。
ハイフマッサージを行う上でも、いろんなものにこだわって施術することで、80分後にお客様に効果を実感してもらう。それができれば、あとは人が来てくれればやっていけると考えていました。
2つ目は、接客業という意識をしっかり持つことです。どんなに素晴らしいサービスでも、お客様に共感し、要望を受け入れながら臨機応変に対応できなければ、いいサービスとは言えません。
お客様からイレギュラーな要望を受けたときも、突っぱねるのではなく「一度お預かりしますね」と受け止めてから返答する。これだけで満足度が違ってくると思います。
そうしてお客様に「私のことを考えてくれているんだ」と感じてもらえる接客を意識しました。大手ではありませんが、その分そうした融通や小回りの利きやすさは武器になると考えています。
この2つは、独立当初から今でも変わらず大切にしていることです。
初月からの利益を目指し、minoribaのシェアサロンを活用
――minoribaを利用されたきっかけはなんでしょうか。
店舗を持ちたいとは独立当初から考えていました。しかし、最初から店舗を構えた状態で、その月から黒字にすることは難しい。
特に、コロナ禍というご時世柄もあり、集客がうまくいかない可能性も頭に入れていました。リスクをできるだけ回避した上での独立を考えたとき、まずはシェアサロンから始めるべきだと考えたんです。
予約が入ったら施術をする形にすれば赤字を回避できると思い、時間貸しで1時間1,000円前後の価格帯のシェアサロンを検討していました。
シェアサロンサービスminoribaに出会ったのは、そのときですね。他のシェアサロンに比べて安価で、初月から利益を生むことができる可能性を感じ、利用することに決めました。
――minoribaの第一印象はいかがでしたか。
インターネットで調べて得た情報では「金額が安い」ことはわかっていたものの、なんとなく「安いだけに中身が微妙なのではないか」「自分たちで別途購入すべき備品があると困るな」なんて懸念があったのが、正直なところです。
しかし、それはいい意味で裏切られましたね。中の設備は非常に充実していますし、本当に設備関係で言うと、もう至れり尽くせりだなと感じました。
それから、空間の雰囲気もよかったですし、スタッフさんの案内対応も、ものすごく丁寧で。もうここしかないだろうと、内覧させてもらった瞬間に心が決まりました。
いつもなら一応他社を見て考えるのですが、最初にminoribaのシェアサロンを見学した際、多分ここ以上はないだろうなと感じたので、他社を見ることはなかったです。
――中野さんから見て、minoribaはどんな人におすすめしたいでしょうか。
独立後、費用面でのリスクを極力回避したいという方には、シェアサロンサービスminoribaがいいよとお伝えしたいです。
設備面には本当に何一つ不満がないですし、他の利用者さんの質も高いんだろうなと感じます。というのも、部屋に入ったとき「汚いな」と感じることがないんですよ。
シェアサロンだと、どうしても「前の利用者の後片付けが雑で困る」なんてことがありがちですが、minoribaは運営側が利用者に対してそのあたりの注意喚起を徹底しているおかげか、いつも清掃が行き届いています。
そして、きちんと言われたことを守る利用者さんが多い点にも好感を持ちます。独立したてでも、心配なく利用できるシェアサロンとしておすすめしたいですね。
さらなる幅広いサービス展開を目指し、店舗の開店へ
――12月から店舗を構えられると伺いました。今の心境はいかがでしょうか。
やはり店舗を持つことで、今以上に柔軟性を持ってサービスできる部分にはワクワクしています。
たとえば「元々50分のコースの予定だったけれど80分にしてほしい」など、これまでできなかったサービスにも臨機応変に対応できる。そういう意味では、サービスの幅が広げられそうだなと期待していますね。
とはいえ、不安もあるのが正直なところです。そもそも当初は、初期投資や毎月の固定費を抑えるためにシェアサロンサービスminoribaを選んでいましたが、その利用料がここ数ヶ月で大きくなったことで店舗を構えることにしたという経緯があります。
店舗を持つことで、minoribaの利用料を下回る計算で決断していますが、そうならなかったらどうしようという不安は、やってみないとわからない部分として存在します。
とはいえ、今までできなかったサービスや、オプションも展開させられる点では新たな可能性もあるので、前向きに目標を持ってやっていきたいですね。
――店舗を構えるにいたるまで、集客面で意識されたことはありますか。
施術効果を感じていただくことは絶対条件ですが、それ以外の面では、お客様のお出迎えをすることは強く意識していました。
店舗と比較して、シェアサロンの場合は看板を出すことができません。すると、場所を見つけられないお客様が結構出てくるんです。
そこで、予約時間の10分前から必ず店舗の外に出て、お客様をお出迎えし「こちらです」とご案内していました。場所がわかった2回目以降も、必ず1階のカウンターなどでお出迎えする。
ちょっとしたおもてなしですが、お客様に第一印象として安心感を持っていただけるよう意識していました。
また、物販に対して積極的になりすぎないことも意識しました。
経営のことだけを考えると、物販に力を入れると利益が取れるという考え方もあるかもしれません。しかし、お客様にとってみると、強く物販をすすめることは結構ストレスなのではと考えています。
初回から物販を勧めると警戒心を持つ方もいらっしゃいますし、2回目以降でも「毎回勧められるの嫌だな」なんて、顧客離れの理由になりかねません。
そのため、ご案内する場合でも「施術ではこのクリーム使っていますが、一番肌に合うものがいいですよ」「わからなかったらアドバイスはしますね」としかお伝えしないようにしています。気持ちとしては、施術で勝負しているつもりです。
開業から半年くらいですが、ありがたいことに現在のお客様のリピート率は大体全体の6割前後という数字になっています。店舗を持った後も引き続き、維持していきたいですね。
――店舗を構えられたら、新たに挑戦していきたいことはありますか。
新店舗を構えたら、まずは今まで来てくださっていたリピーターの方に、サービスや特典を提供したいなと考えています。それから、メインメニューにピーリングを新たに導入して、施術の幅を広げていきたいです。
長期的な展望としては、来年2023年のうちに2号店を出したいという目標もあります。そのために必要になるのが従業員の確保です。
当店の方針やサービスを大事にして、一緒に働きたいと思えるセラピストやスタッフに出会えるまで、粘り強く採用に力を入れていきたいですね。
「お客様には見栄を張らない」独立を考えるセラピストへアドバイス
――今、独立を考えているセラピストへのアドバイスをお願いします。
シェアサロンからスタートする上では、お客様に見栄を張らないことが大切だと個人的には感じています。
お客様によっては「自身の店舗ではなく、シェアサロンでサービスを行うセラピスト」に対して、不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、シェアサロンでないように振る舞ったり、曖昧にしてしまったりすると、どうしてもお客様から信頼を得られないのではないかと思います。
私はこれまで「自分は店舗を構えるために今頑張っている」「綺麗で信頼できるシェアサロンを選んで使っている」と正直にお客様に説明しながら接してきました。そうして説明すれば、きちんと納得していただけます。
それに最近、店舗を構えることを報告したところ「おめでとうございます」「次からはそのお店に行きますね」と言ってくださって。見栄を張らずに自分の目標を伝えていれば、応援してくださるお客様もいるんだなと実感しました。
シェアサロンを利用することは、何も恥ずかしいことではないと思います。目標や目的が明確なら、お客様にも納得いただけるはずです。見栄を張らずに接客することが、シェアサロンを利用する上で大切な一つのポイントなのではないでしょうか。
――さいごに今後、minoribaに期待することを教えてください。
もう少し、キャンセル規定が柔軟であればいいなと感じたことは何度かありました。エステに限らない話ですが「15時からの予約を16時からにしてほしい」「急に今日行けなくなった」など、予約をいただいたお客様のご都合が変わることは多いです。
なかなか難しいことかとは思いますが、シェアサロンの部屋についてもお客様の都合に対応してできる限り柔軟に変更することが可能であれば、セラピストの方もそういった心配がなく、より安心して使いやすくなるのかもしれません。
インタビューを終えて
「第一線で活躍するセラピストに」独立当初から明確なビジョンを掲げ、シェアサロンを活用しながら、セラピストの仕事と向き合ってきた中野さん。
質の高い施術とおもてなしを提供するという揺るぎない信念と、見栄を張らずにお客様と真摯に向き合うことを大切にする姿勢が、店舗開店という新たな一歩へとつながったのではないでしょうか。
minoribaは今後も、目指すキャリアの実現のために励むセラピストをサポートするため、満足度の高いシェアサロンやサービスを提供・追求していきます。