ネイリストの年収について徹底解説!業界の平均給与や高収入の秘訣を大公開

近年、ますますネイルの需要が高まっている中、多くの方がネイリストとしてのキャリアを考えていることでしょう。しかし、具体的なネイリストの年収に関する情報はあまり知られていません。

本記事では、ネイリストの年収について詳しく解説します。業界の平均給与や高収入を得るための秘訣をご紹介しますので、ネイリストとしての将来を考える方にとって役立つ情報が満載です。

ネイリストの年収とは?

この項目ではネイリストの年収がどのようにして決まるのか、また年収額に影響する要素をまとめています。なるべく高い年収のネイリストになりたいという方は、ぜひ参考にしてください。

ネイリストの仕事内容と特徴

ネイリストは、美しく健康的な爪を目指してケアやネイルアートを行う美容技術者です。爪の形成やカット、甘皮ケア、マニキュア、ジェルネイルなど、幅広い技術を駆使して顧客のニーズに応えます。

また、ネイルサロンでは基本的に1:1での施術となるため、顧客との円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。顧客が日常を忘れられるような、リラックスした雰囲気の中で施術を行います。

年収に影響を与える要素とは?

ネイリストの年収には、さまざまな要素が影響を与えます。経験や技術レベル、顧客満足度、地域や店舗の特性などが重要な要素となります。

また、ネイリスト自身のマーケティングやプロモーション活動も年収に影響を与える要素の一つです。近年はSNSを通じた販売促進の積極的な活動が重要視されているため、高いプロモーションスキルを持ったネイリストは業界の中でも特に重宝される傾向があります。

ネイリストの年収の範囲と相場

ネイリストの年収は個人のスキルや経験によって異なりますが、ネイリストの平均年収は3,254,334円となっています。※2023年6月10日時点

出典:年収や給与を職種名で検索|indeed

決して多くはありませんが、上級ネイリストや人気サロンで活躍するトップクラスのオーナーネイリストは、800万円を超える年収のネイリストも存在します。

初心者や未経験者の場合、月給や時給制のサロンで働くことになるでしょう。最初は担当できるメニューに限りがあるため、20万円から25万円程度の月収が一般的です。

一方で、経験を積み、技術を磨いた上級ネイリストやサロンオーナー、エデュケーターなどは、月収や年収で高い収入を得ることができます。ネイリストの月収相場は、一般的には月収20万円から30万円程度といわれています。

ネイリストの年収額の実態

ネイリストの平均給与といっても、実際の収入額は人によってばらつきがあります。ここでは、多くのネイリストが獲得している年収額にどのような実態があるのかを解説していきます。

ネイル業態別の給与額の特徴

ネイル業界における平均給与は、業界のさまざまな職場によって異なります。一般的には、以下のように業態によって給与額の傾向があります。

ネイリストとして、今後どのようなキャリアを築いていきたいのか迷っている方はぜひ参考にしてください。

高級サロンや有名店舗

メディアでたびたび取り上げられるような高級サロンや有名店舗では、高品質なサービスや洗練された空間を提供しており、ネイリストの給与も比較的高い傾向にあります。特にそのような高級志向のサロンでトップネイリストや専属ネイリストとして働く場合は、高収入が期待できるでしょう。

高級志向のサロンではトップレベルのケアやネイルアート技術が求められており、さまざまなニーズに応えられるネイリストが求められています。

一般的なサロン

一般的なサロンでは、主にマニキュアやジェルネイルなどの基本的なネイルサービスを提供します。ここでは、ネイリストの技術や経験はもちろん、実際に売り上げた毎月の売上額によって報酬が変動する「歩合制」や「一部歩合制」の給料システムを導入しているサロンも多いようです。

売上高から報酬額が決定するため、年収を上げるには顧客獲得が何よりも重要な課題となります。売上技術力や顧客満足度を高める努力を重ねることで、平均以上の収入を得ることが期待できるでしょう。

ネイルスクールや教育機関

ネイルスクールや教育機関では、ネイリストの育成や技術指導を行います。教育に特化した職場ではありますが、ネイリストとしての実務経験や教育スキルに応じて給与が設定されます。教育への情熱や専門知識を持つことで、収入を高めることができます。

関連記事:ネイルスクールの選び方ガイド|社会人でも受講できるおすすめのスクールを解説

ネイルメーカー

ネイルメーカーでは、ネイル製品の開発や販売、プロモーションなどを担当します。ネイリストとしての実務経験や製品知識に加え、セールスやマーケティングスキルも求められます。ネイル業界のトレンドや需要を把握し、製品の魅力を伝えることで、給与を上げることができるでしょう。

経験や技術レベルと年収の関係

ネイリストの年収には、経験や技術レベルとの関係があります。一般的に、経験を積んで技術を磨くことで、ネイリストの年収は上昇する傾向にあります。初心者や未経験者の場合は、月給や時給制のサロンで働くことが一般的ですが、経験を積み技術を高めることで、収入を増やすことが可能です。経験が豊富で高度な技術を持つ上級ネイリストは、高収入を得ることができるでしょう。

さらに、技術レベルとともに、顧客満足度も重要な要素です。技術の質とともに、お客様へのサービスやコミュニケーションの質が高ければ、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の獲得につながります。顧客満足度が高いネイリストは、需要が高まり、それに伴い年収額アップが期待できます。

都市部と地方の年収差について

都市部と地方では、ネイリストの年収に差が生じることがあります。都市部では需要が高く、競争も激しいため、高収入を得る機会が多い傾向にあります。一方、地方では需要や競争が都市部に比べて少ないため、年収がやや低くなる場合があります。

ただし、地方でも需要が高い特定の地域や、その地域における需要の特性によっては、高収入を得ることができるケースもあります。地域の特性や顧客の嗜好に合わせたサービスやアートの提供など、地域の需要に合わせた戦略を立てることで、地方でも年収を向上させることができます。

ネイリストの年収を左右する要素

ネイリストの年収を左右する要素は、以下の3点です。

  • スキルと技術のレベル
  • クライアントの獲得と顧客満足度
  • 地域や店舗の特性による影響

以下で詳しく解説していきます。

スキルと技術のレベル

ネイリストの年収に最も影響を与える要素の一つは、スキルと技術のレベルです。高度なテクニックや多様なネイルアートを提供できるネイリストは、需要が高まり、収入も増える傾向にあります。

例えば、繊細な手書きアートや高度なスカルプチュアなどの技術は全てのネイリストが施術できるわけではないため高単価が狙えて売上の大幅アップに繋がるでしょう。

定期的な研修やトレーニングを受けることでスキルを向上させ、自分の得意分野を伸ばしたり、常に最新のトレンドや技術に対応することが重要です。

クライアントの獲得と顧客満足度

ネイリストの年収には、クライアントの獲得と顧客満足度も重要な要素です。顧客を獲得し続けるためには、SNSを活用したマーケティングやプロモーションの活動が欠かせません。

自身のスキルや特徴をアピールし、集客力を高める努力が必要です。また、顧客満足度を高めるためには、丁寧なカウンセリングや施術、快適な空間づくりなど、サービス全体の質を向上させることが大切です。

地域や店舗の特性による影響

ネイリストの年収は、地域や所属する店舗の特性によっても左右されます。地域の経済状況によって、需要のあるネイルサービスや価格帯が変動する可能性もあるでしょう。

また、所属する店舗の知名度や評判、集客力も影響を与えます。一部の人気サロンやブランドに所属する場合は、高収入を目指しやすい環境といえます。

年収の高いネイリストになれる秘訣

この項目では、年収の高いネイリストを目指す上で重要なポイントをご紹介していきます。年収の高いネイリストになる秘訣は、以下の3点です。

  • プロモーションとマーケティングの重要性
  • 独自のスタイルやトレンドへの対応
  • ネイリストとしてのブランディング戦略

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

プロモーションとマーケティングの重要性

ネイリストとして高収入を得るためには、自身のスキルやサービスを適切にプロモーションし、マーケティング活動を行う必要があります。SNSやウェブサイトを活用して自己ブランディングを行い、魅力的なコンテンツを発信しましょう。また、クライアントのニーズに合わせたキャンペーンや特典を提供することも効果的です。

高収入を得るためには、自身のスキルや魅力をアピールするためのプロモーションやマーケティング活動が欠かせません。SNSやウェブサイトを活用した情報発信や広告、クーポンや特典の提供など、顧客を引きつける施策を行いましょう。また、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の獲得にも注力しましょう。

独自のスタイルやトレンドへの対応

ネイリストとして高収入を得るためには、独自のスタイルやトレンドへの対応が重要です。自身の個性を活かしたネイルデザインやアートを提供することで差別化を図りましょう。また、常に最新のトレンドや技術を追求し、お客様に新しい価値を提供することも大切です。

どれほど経験のあるネイリストでも、常に最新のトレンドアートが取り入れられるように追求し、準備しておくことが重要です。Instagramやネイル業界のメディアの情報は見逃さないようにチェックしておきましょう。

ネイリストとしてのブランディング戦略

高収入を得るためのネイリストの秘訣の一つは、ネイリストとしてのブランディング戦略です。自身の個性や強みを打ち出し、独自のブランドを築くことで、需要が高まり収入を増やすことができます。

ブランディングには以下の要素が重要です。

イメージ作り

ネイリストとしてのイメージを明確にしましょう。自身のスタイルや特徴を強調することで、他のネイリストとの差別化を図ります。また、信頼性や資格や検定などのプロフェッショナリズムをアピールすることも有効です。

オンラインプレゼンス

WebサイトやSNSを活用して、オンライン上での存在感を高めましょう。実際に施術したネイル写真や実績の紹介、お客様の声などを掲載し、自身のスキルや経験を証明します。

定期的なコンテンツ投稿や情報発信によって、フォロワーの獲得や集客力の向上を図りましょう。

顧客満足度の追求

顧客満足度を重視しましょう。丁寧なカウンセリングや施術、快適な接客など、お客様に最高の体験を提供することが大切です。

顧客からのリピート率や口コミの評価を向上させることで、信頼性と評判を高めることができます。

プロのネットワークの構築

ネイリスト同士のネットワークを築きましょう。他のネイリストや関連業種とのコラボレーションや交流を通じて、情報の共有やお互いのスキルアップを図ります。

ネイリスト同士のネットワークを広げることで、仕事の機会や新たな顧客の獲得につながるでしょう。

ネイリストの年収向上のためのキャリアパス

ネイリストが年収を上げるために目指すべきキャリアパスをご紹介します。年収アップが期待できるネイリストとしてのキャリアパスは、以下の4点です。

  • ネイリストとしての技術を追求する
  • サロンオーナーへの道のりと収益性
  • エデュケーターとしてのキャリアの可能性
  • JNAの認定講師を目指す方向も

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

ネイリストとしての技術を追求する

ネイリストとしてのキャリアをステップアップさせることで、年収を向上させることができます。JNA公認の検定資格を取得したり、ネイリスト向けのセミナーやワークショップに参加したりすることで、技術や知識をさらに磨きましょう。

技術の高いネイリストはより高い料金設定が可能であり、豊富な経験と専門知識を持つことで顧客からの信頼を得ることができます。

関連記事:ネイリストは無資格でもなれる?ネイリストを目指すまでの手順や方法を解説

サロンオーナーや開業も視野に入れる

ネイリストの年収を向上させる一つの道として、自身がサロンオーナーとなる方法があります。サロンの収益は、ネイリストとしての収入だけでなく、経営者としての収入も得ることができるため、より高い年収を実現することができます。

しかし、サロン経営にはリスクや責任も伴いますので、事前にビジネスの知識や計画を練り、慎重に準備を進めることが重要です。シェアサロンサービスを活用すれば、初期費用に不安がある方でも資金を抑えながらフリーランスのネイリストとして開業できます。

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エデュケーターとしてのキャリアも

ネイリストの年収を向上させるもう一つの道は、エデュケーターとしてのキャリアを築くことです。ネイルスクールやネイル商材メーカーの教育部門などで講師として活動することで、自身の技術や知識を他のネイリストに伝えることができます。

エデュケーターとしての活動は、高い専門性と教育能力が求められますが、一定の収入を得ることができるだけでなく、業界内での信頼を築くことも可能です。

JNAの認定講師を目指す

ネイリストの年収を向上させるためのキャリアパスとして、JNA(日本ネイリスト協会)の認定講師を目指す方向もあります。JNA公認のネイリスト検定はネイル業界で信頼されており、その認定講師の資格を取得することで、ネイリストとしての専門知識や経験、高い技術があることを証明することが可能です。

JNAの認定講師は、ネイルスクールや専門学校などで指導を行うことができるだけでなく、個人レッスンで自身の知識や経験を活かして収入を得ることも可能です。JNAの認定講師を目指すことで、ネイリストとしての地位と収入を向上させることができるでしょう。

まとめ:ネイリストとして年収を上げるなら開業がおすすめ

本記事では、ネイリストの年収について影響を与える要素、さらには高収入を得るための秘訣まで詳しくご紹介しました。

一般的には、ネイリストの技術や経験、労働市場の需要と供給、地域の経済状況などが影響を与える要素として大きいでしょう。

ネイリストとしての収入を増やしたいなら、開業・独立も視野に入れるのがおすすめです。それなりにキャリアを積んでいる方なら、年収アップの近道となるでしょう。ただし、開業にはまとまった初期費用が必要になります。

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この記事を書いた人:斎藤あや|ネイリスト

ネイリスト歴6年。セルフネイラーから独学でネイリスト検定3~1級までを取得。都内の大手サロンから個人サロンまで3社を経験し、現在は美容分野中心のWebライターとして活動中。1児の母。