セラピストに資格は必要?手軽に取得可能なオススメ職種5選

本記事では、セラピストの資格事情について紹介します。手軽に取得できるおすすめの職種や資格取得方法についても紹介するので、セラピストを目指している方やセラピストの資格を取得したい方はぜひご覧ください。

セラピストに資格は必要?

セラピストとは、お客様の疲労やストレスをさまざまな施術で、癒やしを与えたり、体調改善を促す職業です。

そんなセラピストには、アロマやリンパ、心理など豊富な種類があります。その中でも「資格が必須なのか」という部分が気になる方も多いのではないでしょうか?

ここからは、セラピストの資格事情について解説します。

資格がいらない場合もある

セラピストになるためには、資格が必須というわけではありません。職場によっては無資格で就職することも可能です。しかし、資格を持っているとメリットがあるので、気になる方は検討してみてください。

働きながら取得できる場合もある

サロンによっては、働きながら資格を取得できる場合もあります。実際にセラピストとして施術を行いながら必要な資格を取得できるのは、忙しい社会人にとっては嬉しいですよね。

国家資格が必須の職業もある

あん摩マッサージ指圧師や、はり師・きゅう師は、国家資格が必要になります。医療系セラピスを目指したい方は、養成スクールなどに通い資格取得を目指しましょう。

比較的手軽に資格が取れるおすすめのセラピスト 

セラピストを目指している方におすすめの、比較的手軽に資格が取れるセラピスト資格を5つ紹介します。

民間団体が運営している資格ですが、お客様からの信頼や給与アップに繋がる可能性もあるので、チャレンジしてみましょう。

心理セラピスト

心理セラピストは、心の悩みやストレスを抱えた人の話を聞き、解決の手助けを行います。

年齢問わず目指すことができ、教育機関などでも活躍できるのが魅力です。

心理療法には、さまざまな手法が存在するので、自分が気になるものを勉強しましょう。

リンパセラピスト

リンパセラピストは、リンパドレナージュやリンパマッサージを用いて、リンパの流れを活性化させ、むくみを解消させたり、身体をリフレッシュさせるのが目的です。

技術が必要になるため、スクールに通い勉強するのがおすすめです。働きながら資格取得のサポートをしてもらえるサロンもあるので、自分に合った方法を選びましょう。

アロマセラピスト

アロマセラピストは、アロマを用いて心身の不調をリフレッシュさせる自然療法です。

資格試験では、アロマに関する知識が出題されており、未経験でも取得しやすいと人気を集めています。

資格を習得し、経験を積んだら、トリートメント技術を習得し、セラピストとしてスキルアップできるのが魅力です。

カラーセラピスト

カラーセラピストとは、色が人間に与える心理的・生理的効果を利用して心身のバランスを整える療法です。

資格取得後は、セラピストとしてだけでなく、パーソナルカラー診断やスクール講師業など幅広い活躍の場があるのが特徴です。

また、色に関する知識だけでなく、相手の心を開かせるようなコミュニケーション能力も大切になります。

ベビーマッサージ

ベビーマッサージは、スキンシップにより赤ちゃんの体の発達や心の発育を促すようなマッサージを行います。

この資格は、自分の子どものために取得する人が多いようです。なかには、スクールを開講したり、他人にレクチャーを行う人もいます。

セラピストの民間資格の取得方法 

セラピストの民間資格を取得するためには、スクールに通ったり、独学で学んだりしなくてはなりません。

通信講座や専門学校は種類が多いため、自分にあったところを選ぶことが大切です。

ここではセラピストの民間資格を取得するための4つの方法をご紹介します。

通信講座で学ぶ

1つ目は、民間企業が運営している通信講座で学ぶ方法です。働きながらや子育てをしながらなど、ライフスタイルに合わせて勉強できるのが魅力です。

ただし、講師へすぐに質問できる環境ではないので、その場で疑問を解決したい方は向いていないかもしれません。

働きながら研修で学ぶ

2つ目は、サロンに就職し、働きながら研修を受ける方法です。給与をもらいながら勉強できるので、社会人にはおすすめの資格取得方法です。

専門学校で学ぶ

3つ目は、専門学校で在学中に勉強しながら、資格を取得する方法です。費用はかかりますが、サポート体制が手厚いため、合格率が高いのがメリットです。

独学で学ぶ

4つ目は、テキストや問題集を購入し、独学で学ぶ方法です。通信講座や専門学校に比べ、費用を抑えて資格取得を目指せます。

ただし、多くのセラピスト関連の資格は、テキストが販売されておらず、勉強しづらい可能性があるので注意が必要です。

セラピストの民間資格一覧 

ここからは、日本で受講可能なセラピストの民間資格について紹介します。

1つの職業に対して、多くの民間企業が資格を提供しているので、将来の職業に活かせるような資格を取得しましょう。

アロマ

アロマに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • (公社)日本アロマ環境協会
  • 日本アロマコーディネーター協会
  • ナード・アロマテラピー協会
  • 国際アロマセラピスト連盟(IFA)
  • 国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟
  • (一社)アロマテラピー科学研究所(ISA)
  • ITEC
  • 国際アロマニスト協会(IAA)
  • 一社アロマテラピー学会(JSA)
  • (一社)日本アロマセラピー学会(JCAS)
  • yuica認定日本産精油総合講座

リフレクソロジー(疲労の改善)

リフレクソロジーに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • 日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)
  • 日本ヒーリングリラクセーション協会(JHRS)
  • 国際若石メソッドスクール
  • (一社)国際セラピスト支援振興協会
  • IMSI

フィトセラピー(植物療法)

フットセラピーに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • (特非)日本メディカルハーブ協会
  • (特非)ジャパンハーブソサエティー(JHS)
  • グリーンフラスコ
  • ルボア フィトテラピースクール

エステ

エステに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • (一社)日本エステティック協会
  • (一社)日本エステティック業協会(AEA)
  • (一社)CIDESCO-NIPPON
  • (特非)日本スパ・ウエルネス協会

リンパケア

リンパケアに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • MLDトレーニングセンター
  • (一社)アロマリンパ・セラピスト協会
  • (一社)日本リンパ協会

心理

心理に関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • (公財)日本臨床心理士資格認定協会
  • プロフェッショナル心理カウンセラー

ハンドケア

ハンドケアに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • (一社)日本ハンドケア協会
  • (一社)アロマハンドトリートメント協会

アート

アートに関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • クエスト総合研究所
  • (一社)日本音楽療法学会
  • (特非)日本カラーアートセラピー協会
  • ヒューマンクリエイティブアカデミー・英国オーラソーマ社

介護

介護に関する民間資格は以下のようなものが挙げられます。

  • 日本ケアセラピスト協会
  • (特非)日本介護予防協会

セラピストの国家資格の取得方法

セラピストの国家資格を取得する方法について説明します。セラピストの国家資格は、マッサージやリラクゼーション業界でのプロフェッショナルとしての資格です。以下に取得方法を示します。

大学や専門学校で学ぶ

セラピストの国家資格を取得するためには、大学や専門学校で関連する学科を学ぶことが一つの方法です。

医療やリハビリテーション、マッサージなどを専攻する学部や学科が存在します。ここで基礎知識や実技を学び、資格取得に必要な知識や技術を身につけることができます。

国家資格の受験資格を得る

セラピストの国家資格を受験するためには、一定の受験資格を得る必要があります。

具体的な要件は国によって異なりますが、一般的には学歴や実務経験、所定の学科を修了したことなどが求められます。

受験資格を満たすために必要な条件を確認し、必要なステップを踏んで受験資格を取得しましょう。

国家試験を受験する

国家試験は、セラピストの国家資格を取得するための試験です。試験内容は国によって異なりますが、一般的には理論試験と実技試験があります。

理論試験ではセラピーに関する知識や技術に関する問題が出題され、実技試験では実際に施術を行う場面での技術やセラピストとしての適性が評価されます。合格することでセラピストの国家資格を取得することができます。

一生使えるセラピストの国家資格一覧

セラピストの資格の中には、一生使える国家資格もあります。

国家資格は、自治体や病院での採用率も高く、安定して長く働けるといったメリットがあります。一生ものの資格がほしいという方は、検討してみてください。

  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 柔道整復師
  • はり師
  • きゅう師
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 介護福祉士
  • 看護師
  • 助産師
  • 薬剤師
  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士

セラピストの資格を取得するメリット・デメリット

セラピストは、無資格でも働ける場合もありますが、資格を取得することには多くのメリットがあります。

コストがかかるといった面では、デメリットもありますが、メリットの方が多いため、セラピストを目指している方は、資格取得を検討するのがおすすめです。

ここからは、セラピストが資格を取得するメリット・デメリットについて紹介します。

メリット:スキルアップに繋がる

資格取得のために、専門知識や技術を勉強するため、スキルアップに繋がります。

スキルが高いセラピストは、リピート率や満足度がアップする可能性があるため、セラピストとして活躍したい方は積極的に勉強しましょう。

メリット:お客様からの信頼に繋がる

無資格のセラピストよりも、資格を持っているセラピストの方が信頼度が高い傾向にあります。資格のおかげで指名率がアップすることもあるため、資格を持っていたほうが有利といえます。

メリット:就職しやすくなる

資格を持っていると就職の際に有利に働きます。また、資格手当やインセンティブがもらえる職場もあり、給与アップに繋がる可能性もあります。

良い条件の職場で働きたいと考えている人は、就職前に資格を取得を目指しましょう。

メリット:独立開業する際に役立つ

将来、独立開業したいと考えている人は、資格を取得しておくのがおすすめです。

もちろん、無資格でも開業できますが、資格を持っていることでさまざまな施術を提供できます。

集客の際に、資格をアピールすることもできるので、サロン経営に良い影響を与えるでしょう。

デメリット:取得のために費用と時間がかかる

資格を取得することには多くのメリットが存在しますが、デメリットとしては費用と時間がかかってしまいます。

働きながら、通信講座や独学で資格取得を目指すとなると、スキマ時間で勉強しなくてはならないため、人によっては難しいこともあります。

デメリット:年会費がかかる団体もある

資格を取得するためには、資格を提供している団体に登録するために、年会費がかかる場合もあります。

資格を維持するために、毎年費用を払わなくてはならないこともあるので、コストを抑えて資格を取得したい方にはあまり向いていないかも知れません。

まとめ:資格を取得してスキルアップしよう

セラピストは無資格でも働けますが、資格を取得することで、スキルアップや就職に有利に働くこともあるため、資格は取得しておきたいところです。

働きながら資格を取得できたり、通信講座でスキマ時間に資格取得を目指せたりもするので、自分に合った方法を選びましょう。